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レトロと現代技術が融合。本物のニキシー管を使った腕時計

Nyx

 クラウドファンディングサイトKickstarterにおいて、本物のニキシー管を使った腕時計「Nyx」が出資を集めている。製品入手に必要な出資額は369ドル。

 ニキシー管は、7セグメントの液晶やLEDが登場するまで、数字やアルファベットを表すのに使われた冷陰極管。1950~1960年代では使われていたが、駆動に高い電圧(約170V)を必要とされていたことから、7セグ登場後に急速に置き換わられ、1990年代には生産が終了した。

 Nyxでは全世界に1万本残っている旧ソ連製の本物のニキシー管「IN-16」を2本使用。電力節約のためにジャイロセンサーを内蔵し、腕を上げて時計を見ようとした時にだけ点灯する仕組みとした(オフにすることもできる)。なお、ニキシー管は2本しか使われていないため、上部のブルーLEDが消灯している時は“時間”、点灯している時は“分”を表す。

 時刻表示のほか、ストップウォッチ機能も備えている。また、輝度の調節機能、バッテリが10%を切った際はボタン押下時のみ点灯する低バッテリリマインダー機能なども備えている。充電はQiによる無接点充電をサポートする。バッテリ容量は100mAhで駆動時間は3日間(スタンバイ時7日間)。

 外装にはCNC削り出しのシャシーや、モース硬度9を誇るサファイアガラスなどを備え、スタイリッシュで高い強度を実現。本体サイズは29×48×16mm(幅×奥行き×高さ)で、“最もウェアラブルなニキシー管腕時計”としている。