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7時代の“ガジェット”が復活?Windows 11 Insiderで試験テスト

 Microsoftは18日(現地時間)、Windows 11 InsiderのDevチャネル向けにプレビュービルド25120が配信開始した。

 Devチャネルに配信されるビルドでは、実際の製品版には実装されない可能性がある実験的な機能も実装されているのだが、ビルド25120では、デスクトップ上に軽量なインタラクティブコンテンツを表示する機能をウィジェットボードに追加した。最初は、Web検索を行なうテキストボックスとなっている。

 ちなみにこれに近い機能として、Windows 95+Internet Explorer 4.0の時代では、「Active Desktop」と呼ばれる仕組みが用意されていて、デスクトップ上の任意の場所にWebコンテンツを置けた。しかしActive Desktopはリソースを大量に消費することや、安全性への懸念などからWindows Vistaでは廃止された。

 代わりにWindows Vistaでは「サイドバー」が登場。この時サイドバーに格納されている「ガジェット」はサイドバー外に出すことができなかったが、Windows 7で改善され、ガジェットをデスクトップの任意の場所に置けるようになった。ところがこの機能にも深刻な脆弱性があると言い、Windows 8以降では廃止された経緯がある

 つまり、Windows Vistaのサイドバーに似た実装がWindows 11の「ウィジェット」であるならば、Windows 11 Insiderで実装されたこの機能は、ウィジェットを取り出せるようにしたWindows 7に似た機能だと言えるかもしれない。先述の通り現時点ではWeb検索用のテキストボックスだけだが、時計やカレンダーなどへの展開も期待はできそうだ。

 このほかビルド25120では、全機能のパフォーマンスと信頼性向上、日付や時刻をコピーする際に特定の形式に関するいくつかの問題への対処、バッテリ使用量のグラフを開こうとすると設定がクラッシュする可能性、クイック設定のWi-FiセッションからWi-Fiを有効にした後に、ネットワークを表示するパフォーマンスの向上などが図られている。