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Acer、裸眼立体視対応15.6型ノート「ConceptD 7 SpatialLabs Edition」を法人向けに販売開始

ConceptD 7 SpatialLabs Edition

 日本エイサー株式会社は6日、裸眼3D立体視に対応した15.6型ノートPC「ConceptD 7 SpatialLabs Edition」(CN715-73G-SL76Z)の受注生産販売を開始した。法人向けとする。

 モバイルワークステーションの「ConceptD 7」をベースとして、裸眼3D立体視によるコンテンツ編集と表示に対応したモデル。Acerが2021年5月に発表した裸眼3D立体視技術「SpatialLabs」が利用できるPCとして、欧州では同年12月に発売された。

 SpatialLabsは、光学レンズを備えた液晶ディスプレイと視線追跡技術によって、裸眼立体視による3Dコンテンツの表示が行なえる技術。ConceptD 7 SpatialLabs Editionではディスプレイ上部にアイトラッキング専用のカメラを2基搭載し、2D/3Dの切り替え表示が可能な4K(3,840×2,160ドット)ディスプレイで3Dコンテンツを表示する。

 3D用アプリとして「SpatialLabs Go」、「SpatialLabs Model Viewer」「SpatialLabs Player」の3つを用意している。

 SpatialLabs Goは、2D画面上に表示したモデリングソフトで編集した3DモデルをConceptD 7 SpatialLabs Editionの画面で立体表示するアプリ。対応ソフトはBlenderとMAYA。なお編集画面用のディスプレイは別途用意する必要がある。このほかAIによってフルスクリーン2Dコンテンツをリアルタイムで擬似的に3D変換して表示する機能も備える。

 SpatialLabs Model Viewerは、読み込んだ3Dモデルデータを裸眼立体視できるビューワー。ユーザーの目と頭の位置を追尾し、画面上で3Dモデルを動かしたり、ユーザー自身が頭の位置を動かすと、位置に応じてモデルが傾いて見える。SpatialLabs Playerは、右目用と左目用の映像を左右に並べたサイドバイサイド方式の動画を3D表示できるプレイヤー。

 ディスプレイの色域はAdobe RGB 100%。色精度はDelta E 2未満としている。パネルはIPS。

 主な仕様は、CPUがCore i7-11800H、メモリ64GB、ストレージ1TB SSD、GPUはGeForce RTX 3080 Laptopなど。

 インターフェイスはThunderbolt 4×2、USB 3.2 Type-A×2、DisplayPort×1、HDMI×1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1、Gigabit Ethernet、SDカードリーダー、音声入出力など。

 本体サイズは358.5×260×25.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.5kg。バッテリ駆動時間の目安は約6時間。

3Dモデルデータを読み込んで裸眼立体視できる「SpatialLabs Model Viewer」
編集中のデータ確認やフルスクリーン2Dコンテンツを立体視できる「SpatialLabs Go」