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Z世代のニーズに応える製品を。NEC PCが新製品4機種を投入
2022年2月1日 14:24
NECパーソナルコンピュータ株式会社(NEC PC)は2月1日、2022年春モデルの新製品発表会を開催。Z世代のニーズにも応えられる製品として開発し、テレワークやテレスクール、ホームエンタメ向けの4機種を投入する。新製品の詳細については、既報を参照されたい。
本稿では、製品発表会の内容についてお届けする。
コロナ禍を経てZ世代もPCのアクティブユーザーに
発表会では、同社執行役員の河島良輔氏が登壇し、コンシューマPC市場の動向などについて説明を行なった。
コンシューマPC市場は2018年頃まで長らく下落傾向が続いていたが、Windows 7がサポート終了を迎えた2019年、新型コロナウイルス感染症による大きな影響を受けた2020年は、どちらも特需とも言える結果となった。2021年はこれらの反動を受け、前年を下回ったかたちとなる。
2018年以前まではアクティブユーザー自体が減少してきたことによる市場縮小だとする一方で、コロナ禍を経て、従来からのオフィスワーカーに加え、Z世代のユーザーが増えるなど、PCのアクティブユーザーが大きく増加。2022年以降については、横ばいまたは成長基調になるとみている。
アクティブユーザーの中でもオフィスワーカーは、自宅などでもオフィスと同じような環境を構築したいといったテレワーク/ハイブリッドワークへの対応が主なニーズとなる。その一方で、スマホネイティブなZ世代ユーザーは、既存のユーザーとはPCに対する価値観やニーズが大きく異なるという。
同社のZ世代に関する調査によれば、デザインやUXがスマートフォン基準である点や、オンライン/リモートでの働き方やライフスタイルがスタンダードである点などが特徴として挙げられるという。加えて、自分を発信するツールが身近にあることによる志向の違いや、高い性能よりもデザイン性が重要視されるといった点も違いがあるとしている。
また、コロナ禍前後の変化についてみると、オンライン授業、学習の補助、テレワークといった用途でPCの使用頻度や利用時間が増えたとの回答が多かった。PCでなければならない用途が重要視されていることから、スマートフォンとPCの間にある大きなハードルを乗り越えて、PCでできることの価値を見出してもらえたことで、ニーズが高まっていると分析している。
既存のLAVIEの上位ブランドとなるNEXTREMEを始動
続いて、同社商品企画本部 本部長代理の森部浩至氏が新商品の説明を行なった。
今回同社は新ブランドとして「LAVIE NEXTREME」を立ち上げた。LAVIEブランドの上位ブランドにあたるもので、新機種の1つである14型軽量モバイルノート「LAVIE NEXTREME Carbon」はこの第1弾製品となる。
Z世代への調査から得られたニーズを満たす製品を目指して開発。ノイズレスでスタイリッシュなデザインや、カーボン素材採用による軽量/コンパクトで堅牢なボディを採用した。
加えて、授業だけでなく面接や飲み会でも活用されるオンラインコミュニケーション、生産性に直結する大画面やキーボードなどにも注力。音声のノイズ抑制機能の強化や、フルHD解像度のWebカメラ、美肌補正などがリアルタイムで適用できるソフトの標準搭載のほか、自動調光および10段階の手動調整が可能なバックライトキーボードなども備えている。
そのほか「LAVIE N13」は、学生向けモバイルノートに位置付けられるPCとしては6世代目となる製品。テレスクールを想定し、13.3型液晶を搭載したほか、NEXTREME Carbonと同様のノイズレスデザインや、強化された音声ノイズ抑制機能や高画質化ソフトなども搭載している。
ホームエンタメ需要に応える製品としては、12.6型有機EL搭載のAndroidタブレット「LAVIE Tab T12」を投入。Snapdragon 870搭載のハイエンドモデルで、高画質、高音質、高性能を実現したとする。
デスクトップPCとしては「LAVIE A23/A27」を刷新。23.8型/27型ディスプレイのような外観で高さ調整も可能な一体型で、テレワークにも便利な
フルHD Webカメラの搭載や強化されたミーティング機能なども備える。