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Xiaomi、スマホのバッテリ容量を10%引き上げる技術

 Xiaomiは、公式Weiboにおいて、スマートフォン向けに同じ容積でバッテリ容量を10%高める技術を開発したと発表した。

 既に自動車などで用いられているリチウムイオン電池技術を、スマートフォン向けに転用したものだとしており、これは今回が初。

 1つは負極におけるケイ素の含有量を3倍に高め、容積あたりの電力密度を740Wh/Lに高めた点。2つ目は負極の表面に超薄型のリチウム箔を設け、電気の化学反応におけるリチウムの活性化に伴う損失を補い、初回の容量損失を防いだ点としている。

 加えて、ケイ素を中央、グラファイト材料を外側にした電極の設計により、高い容量密度と高速充電を両立。パッケージングも精度を高め、MCPとMNP(複数のチップをパッケージ化)を組み合わせて高さを抑えることで小型化を図った。

 さらに、バッテリをリアルタイムに監視し、ビッグデータや実測に基づいて使用状況に応じて充電などを最適化し、バッテリの長寿命化を図る独自の「澎湃」コントローラを搭載するとしている。

 これらの技術により、バッテリ容量を10%高め、バッテリ駆動時間を100分延長できるとしている。この技術を採用したバッテリは2022年下期に量産を開始する。