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NVIDIA、オーバーレイから呼び出せるアップスケール機能

左がImage Scaling、右がDLSSによるもの

 NVIDIAは、同社のビデオカード向けGame Readyドライバの最新版を公開。あわせてアップスケールなどが行なえる画像処理機能「NVIDIA Image Scaling」の強化を実施した。

 NVIDIA Image Scalingは、ドライバベースで動作する画像処理機能で、アップスケールやシャープネスの調整が行なえるもの。ドライバがサポートするGeForceビデオカードであればどれでも利用でき、すべてのゲームタイトルをサポートするとしている。

 同社では2年ほど前からNVIDIA Control Panel内に「Image Sharpening(画像のシャープ化)」として同様の機能を用意していたが、これを改良/強化した形となる。

 NVIDIA Control PanelだけでなくGeForce Experienceから設定でき、オーバーレイ上からの簡単に機能のオン/オフや調整が可能となった。ゲームタイトルごとの設定も行なえる。AIベースのDLSS(Deep Learning Super Sampling)非対応タイトルや、非対応ビデオカードなどを補完するものとして提供し、画質や性能の向上に寄与する。

左がImage Scaling、右がDLSSによるもの
AMDが提供する類似技術のFSR(FidelityFX Super Resolution)との比較。左がFSR、右がImage Scaling

 あわせて、Image ScalingアルゴリズムのSDKをオープンソースで公開。UnityやUnreal Engineといったゲームエンジンへのプラグイン提供/統合なども進め、開発者は容易に実装できるとしている。Game Readyドライバに使用しているものと同様の機能を、クロスプラットフォームでも利用できるようになる。

 また、DLSSについては直近でバージョンを2.3に更新。AIモデルの強化により、さらなる画質の向上を図っている。

Image Comparison & Analysis Tool(ICAT)

 そのほか、画質比較/分析ツールとなる「Image Comparison & Analysis Tool(ICAT)」も公開。ゲームプレイ時のスクリーンショットや動画を読み込ませて、左右に並べたり、スライダーで切り替えながら簡単に比較が簡単に行なえる。3つ以上のファイルも読み込めるため、様々な設定を同時に比べられるほか、動画の場合は再生しながらの比較もできる。