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メモリ12GB版のGeForce RTX 3080がひっそりと登場

メモリ12GBのGeForce RTX 3080(写真はPalit製品)

 米NVIDIAは、ビデオメモリを10GBから12GBに引き上げたGeForce RTX 3080を製品情報に追加した。14日(米国時間)にリリースするGame Ready Driverでサポートを行なう予定。

 上位のGeForce RTX 3080 Tiと同じ384bitのバス幅および12GBの容量となるが、CUDAコアは8,960基と、10GB版の8,704基から微増にとどまる(3080 Tiは10,240基)。また、ブーストクロックは1.71GHzと10GBと共通だが、ベースクロックは1.26GHzと、10GB版の1.44GHzから低下している。

【表】3080シリーズの仕様
GPU3080 Ti3080 12GB3080 10GB
CUDAコア数10,2408,9608,704
ブーストクロック1.67GHz1.71GHz
ベースクロック1.37GHz1.26GHz1.44GHz
メモリGDDR6
容量12GB10GB
バス幅384bit320bit

 なお、3080の12GB版はLHR(Lite Hash Rate)となり、マイニングではなくゲーマー向けとなっている。対応製品はASUS、Colorful、EVGA、Gainward、Galax、GIGABYTE、Inno3D、MSI、Palit、PNY、ZOTACからリリースされる。

 14日リリース予定のドライバは、最新のアクションゲーム「God of War」のリリースにあわせる形で登場。DLSSやReflexといった機能が利用できる。「Rainbow Six Extraction」も同様にDLSSやReflexが利用可能。また、「HITMAN II」、「The Anacrusis」、「GRIT」、「Monster Hunter Rise」といったゲームでも最新機能が利用できる。

God of WarでのReflex技術
Rainbow Six ExtractionでのDLSS

 AI技術を駆使した超解像技術「DLDSR」もサポートし、ほとんどのゲームにおいて、GeForce RTXのTensorコアを活用した超解像が利用できる。

 さらに、GeForce Experienceでは、ReShade製作者のPascal Glicher氏と協力し、震度をベースとしたフリースタイルフィルタを適用可能になる。用意されているのは「Screen Space Ray Traced Global Illumination:SSRTGI」、「Screen Space Ambient Occlusion(SSAO)」、「Dynamic Depth of Field(DOF)」の3種類。

DLDSRの適用例
フリースタイルフィルタ適用例