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VESA、ノートPCなどでGPUの省電力効果を高められる「eDP 1.5」

 映像周辺機器の標準化団体Video Electronics Standards Association(VESA)は10月27日(現地時間)、ノートPCやタブレットなどの内部配線向けインターフェイス規格「Embedded DisplayPort」(eDP)のバージョン1.5を発表した。

 eDP 1.5では、省電力機能「Panel Self Reflesh」(PSR)の最適化とAdaptive-Sync互換の新機能を追加することで、さらなる省電力化と動画品質の向上を図っている。

 PSRは、システムがスタンバイ状態でも、表示に変化があるまでGPUから送られてきたフレームを保持してディスプレイに表示し続けられる省電力機能。GPUがスリープしていても、表示に変化があるまでは見かけ上稼働しているように見せることができる。eDP 1.5においてはPSR機能の最適化と、表示が変化した部分だけを部分更新する「Panel Replay」機能を追加した。またフレームバッファを必要としない有機ELディスプレイなども新たにサポートしている。

 Adaptive-Sync互換の新機能としては、動画再生時やゲームプレイ時にフレームのスキップや繰り返しを防ぐためのフレームレート調整機能が追加された。ディスプレイ一体型ゲーム機などでちらつきを抑える効果が見込めるとしている。

 上記2つの機能が両方とも効果的に働く条件は、例えば3Dゲームでプレイ中のキャラクターが静止している場合が考えられる。画面の変化が少ないため、最適化したPSRによって「フレーム間で一時的にGPUをパワーダウンさせる」効果が働き、これにAdaptive-Syncのフレームレート調整機能を組み合わせることで、従来よりも高い省電力効果が得られるという。