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Noctua、Core i9-11900Kもファンレスで駆動できるヒートシンク「NH-P1」

NH-P1

 オーストリアのヒートシンクメーカーNoctuaは、Core i9-11900Kもファンレスで駆動させられるというパッシブCPUクーラー「NH-P1」を発表した。推奨小売価格は109.9ドル。

 2019年のCOMPUTEX TAIPEIで参考展示されていた製品で、2年の時を経てようやく製品化にこぎつけた。Core i9-11900Kに高負荷をかけるソフト「Prime95」で負荷をかけても、3.6GHzかそれ以上のクロックを維持できるとしており、「125Wをファンノイズなしで冷却できる」という。

 NH-P1は一般的なファンなしヒートシンクとは異なり、フィンを薄くしながら間隔を広くすることで、最小のエアフローでも性能を発揮できるように作られていて、熱によって生じる自然な空気の流れだけで、ハイエンドCPUの放熱を行なえるとしている。

 対応ソケットはLGA115x/1200/2011/2011-3/2066、およびSocket AM2(+)/AM3(+)/AM4/FM1/FM2(+)。同社が公開しているCPU互換リストを確認すると、第10世代/第11世代のCore i5以上の一部モデルでは、ファンレス駆動/フルロード継続時にベースクロックを下回る可能性があるものの駆動はできるという。

 一方AMDのRyzenシリーズは対応が難しいようで、特にRyzen 7以上となるとファンを別途付けても負荷時にベースクロックを下回る時があり、ファンレスだとそもそもベースクロックの維持すら難しいため非対応としている。AMDだと現時点では65Wモデル用だと捉えたほうが良さそうだ。

 クーラーの固定には新しいトルクスベースの「SecuFirm2+」を採用。サーマルグリス「NT-H2」が付属し、6年間の保証を提供する。本体サイズは154×152×158mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1,180g。

 同時に、120mm角で低回転のPWMファン「NF-A12x25 LS-PWM」も発表。最大ノイズレベルは12.1dBで、NH-P1と組み合わせてセミパッシブ冷却システムの構築に好適としている。推奨小売価格は29.9ドル。