ニュース
2020年のPC出荷台数は過去最大の1,728万台、MM総研調べ
2021年5月27日 18:53
MM総研は、2020年の国内PC出荷台数を発表した。2020年の出荷台数は前年比12.9%増の1,728.3万台。同社が集計を開始した1995年以来もっとも多い出荷台数で、Windows XPからの更新需要があった2013年の1651.3万台を上回った。
同社が今月発表したタブレット端末の出荷台数増加の背景と同じく、文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」で小中学校に導入されたChromebookなどの出荷台数が大きく伸びたことや、在宅勤務などの用途でPCの買い替えや買い増し需要が増加したことが台数増につながったとする。
今回の伸びは、前述の個人市場の買い替え、買い増し需要の増加と、GIGAスクール構想による需要が大きく、法人市場は前年比13.6%増と伸びているものの、Windows 7からの更新需要のあった2019年を32%下回る結果となった。
メーカー別に出荷台数を見ると、1位がNECレノボ、2位が日本HP、3位がDELLとなった。前述のGIGAスクール向けに出荷されたPCは総出荷数の27.8%にあたる約481万台で、そのうちNECレノボやHP、DELLなどが出荷したChromebookが約406万台を占めた。
また、GIGAスクール向け以外でもChromebookは好調を収めた。PCの総出荷台数のうちChromebookが約430万台(24.8%)で、2020年に出荷された4台に1台がChromebookとなった。
同発表では、2021年の出荷予想にも言及。予想では、2020年比30.7%減の1,198万台で、統計開始以来最大の30.7%減を見込む。背景には、世界的な半導体不足の影響でPC部品が不足していることに加え、開始予定の「高校版GIGAスクール構想」が1人1台となる予算配分を配備していないことなどを挙げている。