水害発生時にAIで浸水範囲をリアルタイムに3Dマップ化できる技術

　株式会社Specteeは、AIを活用し、水害発生時の浸水範囲をリアルタイムに3Dマップ上に再現する技術の開発を進めていると発表した。

　今回は令和2年7月豪雨時の熊本県球磨川周辺をモデルケースとして、SNSに投稿された画像や降水量のデータ、降雨地の地形データ、過去の水害データを組み合わせて解析。浸水範囲と深さを瞬時に3Dマップ化したとする。

　検証では、SNSの画像1枚からでも、非常に正確な浸水範囲と周辺地域の浸水深が推測可能であると確認されたという。これにより、水害が発生した際に、SNSや道路、河川のカメラなどを取得できるわずかな画像/映像からも、浸水範囲と深さを推定し、3Dマップで被害状況が把握できることが期待される。

　今後もAIを活用した情報解析をもと、災害やリスク情報をいち早く正確に可視化する技術の開発に取り組み、被害予測を瞬時に行なうことで、災害対策の迅速化と被害の最小化に努めるとしている。