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Intel、量子コンピュータ用の冷却機。300mmの大型ウェハを絶対零度近くまで冷やせる
2021年3月16日 13:55
米Intelは15日(現地時間)、300mmの大型シリコンウェハを冷やせる量子研究用冷却機を開発した。BlueforsおよびAforeと共同で設計・製造したもの。
量子コンピュータでは、量子の重ね合わせを維持するために極低温の環境が必要となる。今回開発した量子研究用冷却機では、300mmの大型シリコンウェハを収容可能ながら、絶対零度に近い1.7K(ケルビン)の極低温を実現できるとする。市販されている研究用の極低温システムと比べて約10倍のスペースを確保し、大型ウェハだけでなく、ウェハを操作する装置の部品まで収納できるとしている。
大型ウェハが収容できるものとしては、世界で唯一の冷却機だとするほか、大型量子ビットアレイの作製にもつながるとしており、最終的には1チップに数百万の量子ビットを詰め込んだ量子コンピューティングデバイスも作れるようになるという。