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スパコン「富岳」が日本産業技術大賞で内閣総理大臣賞を受賞

富岳

 理化学研究所(理研)および富士通株式会社(富士通)は、両社の共同開発したスーパーコンピュータ「富岳」が、第50回日本産業技術大賞において最高位となる内閣総理大臣賞を受賞したと発表した。

 スーパーコンピュータの性能ランキングにおける世界初の2期連続4冠達成や、高いアプリケーション性能と幅広い利活用の両立、新型コロナウイルス感染症対策における貢献などが高い評価を受け、今回の受賞に至った。両社では、今後も富岳の安定した稼働に努めるとともに、運用技術やスーパーコンピューティング技術の開発などを進め、社会課題の解決や最先端研究の加速、Society5.0の実現などに貢献していきたいとした。

 富岳は、2014年の開発着手から2020年5月の筐体搬入、各種環境整備を経て、2021年3月9日より共用を開始した。学術や産業分野などのさまざまな課題に対して、計算資源の提供が行なわれている。