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YouTubeに保護者向けの管理機能が実装へ

 YouTubeにおいて、保護者向けの管理機能(ベータ版)が近日中に実装予定であることが明らかにされた。

 YouTubeは13歳以上を対象としたプラットフォームであるため、子どもがYouTubeを視聴するさいは保護者が一緒に視聴することを推奨してきた。一方、子ども向けの「YouTube Kids アプリ」も2015年より提供開始しているが、子どもの年齢によってニーズが異なるため、各種サービスでそうした違いに十分に対応できないという意見が寄せられという。

 実装予定の保護者向け管理機能は、世界中の専門家や保護者の協力のもとに開発され、使用感は通常のYouTubeに近いものの、機能に制限が設けられ、保護者は子どもが検索して視聴できるコンテンツを調整できる。ベータ版でのテストで得られたフィードバックをもとに、さらなる機能の構築と改善を目指すという。

 コンテンツの設定では、「小学3年生以上の子ども向け」、「より多くの動画」、「YouTubeの大部分」という3段階で視聴を制限可能。ユーザーの入力や機械学習、人間による審査を組み合わせて、それぞれのコンテンツ設定に含める動画を選定しているという。このため時間とともに進化し、誤った判断が減っていく。

 機能の制限面では、カスタマイズされた広告や特定のカテゴリの広告が配信されなくなるほか、アプリ内購入やアップロード機能、コメント機能が無効化される。ただ、自己表現とコミュニティの要素は子どもの成長にとって重要な要素だと考えており、今後は保護者や専門家と協力し、年齢に適した制限や保護者による使用制限などの機能を部分的に追加する。

 最後は保護者による使用制限の設定で、アカウント設定から再生履歴や検索履歴を管理できるようになるほか、利用時間タイマー、Googleのファミリーリンクが提供するほかの使用制限機能なども利用可能。今後はコンテンツのブロックといった機能も実装していくとしている。