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iPhoneとiPadに「悪用された可能性がある」複数の脆弱性。iOS/iPadOS 14.4で修正

iPhone 12

 Appleは、iPhone向け「iOS 14.4」およびiPad向け「iPadOS 14.4」を公開した。

 両OS共通で、悪意あるアプリによって特権昇格が可能な恐れがあるカーネルに関する脆弱性(CVE-2021-1782)、およびリモートの攻撃者によって任意コード実行が可能な恐れがあるWebKitに関する脆弱性(CVE-2021-1871、CVE-2021-1870)が修正された。いずれの脆弱性もすでに悪用された可能性があるとしている。

 加えて機能面では、より小さなQRコードが読み取れるようになったり、Bluetoothデバイスの種類を分類するオプションによって、音声通知送信先のヘッドフォンを識別できるよう改良が実施された。メッセージアプリで正しい言語のキーボードが表示されない問題や、タイプ入力の反応が遅くなる問題なども修正されている。

 そのほかiOS 14.4向けには、iPhone 12シリーズのカメラについて、正規のApple製カメラとして確認できない場合に通知する機能を追加。さらに、フィットネスウィジェットに最新のアクティビティデータが表示されない問題や、アクセシビリティでスイッチコントロールを有効にするとロック画面から電話に応答できなくなる問題、iPhone 12 ProでHDR写真を撮影したさいに画像のアーティファクトが現れる問題なども修正されている。

 なお、同日公開されたwatchOS 7.3では、Apple Watch Series 4以降で国内でも心電図アプリを利用可能となる。