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MediaTek、5G対応のフラグシップSoC「Dimensity 1200」
2021年1月21日 15:11
台湾MediaTekは20日(現地時間)、モバイル向けフラグシップSoC「Dimensity 1200」および「Dimensity 1100」を発表した。
ともに2G~5Gのマルチモードに対応する5Gモデムを内蔵し、最大通信速度は最大下り4.7Gbps、上り2.5Gbpsを発揮する。5Gネットワークでは、2CCキャリアアグリゲーション、DSS(Dynamic Spectrum Sharing)、5G SA+SAによるデュアル 5G SIM、VoNR(Voice over New Radio)などの機能をサポートするほか、独自の5G UltraSave技術により大幅な省電力化も図った。
Dimensity 1200では、最大168Hzでのディスプレイ表示が可能。ゲーム向け技術の「HyperEngine 3.0」も搭載し、タッチ入力のレスポンスや5G通話/データ通信を並行して行なうさいの信頼性向上を図る。
カメラISPは2億画素または3,200万+1,600万画素をサポートし、5コアのHDR-ISPを活用した4K HDR動画の撮影も行なえる。また、AIプロセッサ「MediaTek APU 3.0」の改良版を搭載し、マルチタスクスケジューラを強化することでレイテンシーと消費電力を抑えた。
Dimensity 1100では、144Hzまでのディスプレイ表示が可能で、カメラISPは1億800万画素または3,200万+1,600万画素に対応。AIプロセッサについては既存のAPU 3.0のままとなるが、HyperEngine 3.0はDimensity 1200と同様に採用する。
コア構成はともにオクタコアで、Dimensity 1200の場合、3GHz駆動のCortex-A78、2.6GHzのCortex-A78×3、2GHzのCortex-A55×4。Dimensity 1100の場合、2.6GHz駆動のCortex-A78×4、2GHzのCortex-A55×4となる。GPUはともにMali-G77 MC9(9コア)を搭載し、メモリはLPDDR4X(最大4266MHz、16GBまで)、ストレージはUFS 3.1をサポート。Wi-Fi 6やBluetooth 5.2にも対応する。
両SoCの搭載製品については、2020年第1四半期末頃から市場に投入される見込み。