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AMD、Zen 3アーキテクチャ採用のモバイル向けCPU

Ryzen 5000モバイルプロセッサを手にするLisa Su CEO

 米AMDは13日(現地時間)、同社 代表取締役社長兼最高経営責任者のLisa Su氏がCES 2021の基調講演に登場し、Zen 3アーキテクチャを採用したモバイル向けRyzen 5000シリーズを発表した。

 薄型ノート向けには「Ryzen 7 5800U」を投入する。低消費電力でありながら8コア/16スレッド、最大4.4GHzのブーストクロックを実現した。

 競合のCore i7-1185G7と比較してPCMark 10のDigital Contents Creationで18%、Adobe Premiereのビデオエンコーディングで44%、PCMark 10のApplicationで7%、Blender 3D Raytracingで39%高速としている。

 バッテリ駆動時間も改善しており、一般的な使用では最大17.5時間、動画の再生で最大21時間の駆動を実現したという。

Ryzen CPUの性能向上
競合と比較して多くのテストで優位
Ryzen 7 5800Uでは、一般利用で17.5時間、動画再生で21時間のバッテリ駆動を実現

 一方でゲーミングノートパソコン向けには、「Ryzen 9 5900HX」と「Ryzen 9 5980HX」の2モデルを投入。いずれも8コア/16スレッドで、合計20MBのキャッシュ、45W以上のTDPとなっており、最大クロックは前者が4.6GHz、後者が4.8GHzに達する。

 競合のCore i9-10980HKとの比較では、13%~35%性能が高く、CPU負荷が高い最新のオープンワールドアクションRPG「Horizon Zero Dawn」で、100fps以上のフレームレートを達成できるとしている。

 Ryzen 3000シリーズでは70種類のノート、Ryzen 4000シリーズでは100種類のノートパソコンで採用されたが、Ryzen 5000シリーズは150種類のノートパソコンで採用されるとしており、2021年2月より順次出荷される見込み。

ゲーミングノート向けのRyzen 9 5900HXとRyzen 9 5980HX
競合のCore i9-10980HKを上回る性能
Ryzen 5000モバイルプロセッサは150種類のノートで採用される