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NEC、強風や大雨のさいに通行可能なルートを表示する防災マップの実証実験。東京都と共同で

人流やSNSなど各種データを地図上に表示する様子

 NECは、風水害時の災害発生箇所を迂回した、通行できる可能性の高いルートを表示する防災マップシミュレーションの実証実験を行なった。

 東京都の「官民連携データプラットフォーム データ利活用実証プロジェクト」の一環として行なったもので、今回の実証実験では、2019年10月12~13日に台風19号(東日本台風)が上陸したさいの多摩川を含む大田区・世田谷区・練馬区・品川区の4エリアに関するオープンデータやTwitterの投稿情報や人流データ、行政が所有する被害実績のデータを収集・解析し、避難時や物資運搬のさいの推奨ルートを表示した。

収集したデータを元に、通行可能性の高い推奨ルートを地図上に表示

 なお、収集した人流データやTwitterの投稿情報は個人情報を保存せず、統計データとして利用することでプライバシーにも配慮している。

 今後は、大田区、世田谷区、豊島区、江東区の防災行政従事者やセブンイレブン・ジャパン、日通総合研究所などと協力し、災害時に本シミュレーションを利用する配送業者や小売業者および避難者を想定し、災害発生箇所を迂回したルート表示を行うサービスの導入意向や導入にさいしての課題等を抽出するほか、技術面でもデータの掛け合わせ方法や、情報の精度向上を計り実装を目指すとしている。