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MediaTek、Chromebook向けの6nmプロセス採用高性能SoC「MT8195」

 台湾MediaTekは10日(現地時間)、Chromebook向けのSoC「MT8195」と「MT8192」を発表した。

 いずれのモデルも高性能AI処理用プロセッサ(APU)を内蔵し、音声や映像認識ベースのアプリケーションを高速化。またオーディオ信号処理プロセッサ(DSP)を内蔵し、低電力で音声による復帰をサポートすることで、ボイスアシスタントを活用できる。

 さらに、3,200万画素×1または1,600万画素×2のカメラセンサーに対応できるISPを内包。4K HDRビデオのデコード、PCI Express 3.0とUSB 3.0への対応が謳われている。

 MT8195はTSMCによる6nmプロセスで製造され、Cortex-A78を4基、Cortex-A55を4基搭載した8コアCPUを採用。APU 3.0の性能は4TOPSに達する。GPUはMali-G57で、最大3画面の同時表示に対応。メモリはLPDDR4X-2133をサポートする。

 このほか、Dolby Visionと7.1チャンネルサラウンドに対応し、AV1ハードウェアビデオアクセラレータを備える。

 MT8192は7nmプロセス製造で、4基のCortex-A76と4基のCortex-A55による構成。APU 2.0の性能は2.4TOPS。GPUはMali-G57で、WQHDでは60Hz、フルHDでは120Hzのリフレッシュレートに対応。こちらは2画面の同時表示に対応。メモリはLPDDR4X-2133。

 MT8192を搭載するデバイスは2021年第2四半期に登場する見込み。