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Googleフォト、「高画質」写真/動画の“無料で容量無制限”を終了へ。2021年6月以降のアップロードが対象
2020年11月12日 10:27
Googleが提供している写真/動画のクラウドサービス「Googleフォト」は、2021年6月1日より、「高画質」でバックアップした場合でもGoogleアカウントのストレージ容量を消費する仕様に変更する。
これまでのGoogleフォトの「高画質」設定では、1,600万画素までの写真(それ以上の場合は自動的に1,600万画素までに自動縮小)、1080p以下の動画(同じくそれ以上の解像度の場合は1080pまで自動縮小)であれば、契約しているストレージ容量に関わらず無制限に保存が可能で、それ以上の解像度で保存する「元の画質」の設定でのみ、ストレージ容量を消費する仕様であった。
今回の変更では、2021年6月1日以降にバックアップされる写真と動画は、「高画質」に設定していても、ストレージ容量を消費する仕様となる。つまり、Googleを無料で利用しているユーザーの場合、容量上限は15GBまで、有料でストレージを契約しているユーザーの場合、その契約アカウントの容量上限までしか保存できないことになる。
ただし、2021年6月1日以前にバックアップ済みの写真と動画に関しては、この変更の対象外となっており、引き続きストレージ容量を消費しない仕様。
同社によれば、現在Googleフォトには4兆以上の写真や動画が保存されていて、毎週280億もの写真と動画がアップロードされている。今後に向けた発展を支援し、ユーザーの空間にさらなるゆとりを提供するために、今回のストレージポリシーを変更するに至ったとしている。
“容量無制限”を謳うクラウドサービスは、有料/無料関わらずこれまでいくつもの企業が参加と撤退を繰り返しているが、Googleまでもが撤退するということは、やはり容量無制限サービスの維持はそれなりに難しいということを暗示している。