ニュース
Office 365に付随するOneDriveの容量が無制限から1TBに
~無料枠も15GBから5GBに縮小
(2015/11/4 12:31)
米Microsoftは11月2日(現地時間)、OneDriveサービスの内容に関する改定を行なうと、公式ブログ上で明らかにした。
同社は2014年10月に、Office Home/Personalに付随するOneDriveのストレージサービスの容量上限(1TB)を撤廃したが、OneDriveを利用する少数のユーザーが、ムービーコレクションやDVR録画をアップロードし、1人で一般ユーザーの14,000倍にも上る75TBものストレージを専有していることが明らかとなった。Microsoftでは「バックアップではなく生産性向上のツールとしてOneDriveを使って貰いたい」という意向があり、このため容量無制限制を撤廃したという。
1TBの容量制限は10月2日より適用されている。既に1TB以上利用しているユーザーに関しては、11月2日より1年間はフルアクセスが可能。それ以降は読み出しCのみ可能で、期間は6カ月間。さらに容量オーバーしたまま6カ月が経過するとアカウントがロックされ、さらに12カ月が過ぎるとコンテンツが完全消去される。
既にOffice 365の年間契約で支払いを済ませているユーザーが、この仕様変更に対し不服がある場合、Microsoftは返金を行なう。
一方、無料でOneDriveを利用しているユーザーに関しても、2016年始め頃に容量が15GBから5GBに減らされる。使用容量を超えているユーザーについては通知が行なわれ、90日間の読み書き可能な猶予が与えられる。それ以降は読み出しと消去のみ可能となり、何も行動を取らなかった場合、9カ月目にはアカウントが凍結される。そして12カ月目にはデータが完全消去されることになる。
加えて、現在OneDriveを5GB無料で使っているユーザーへの救済処置として、MicrosoftはOffice 365 Personalの1年間サブスクリプション(容量1TB付き)を無償で提供する。ただし、クレジットカード登録は必要。
なお、日本国内向けに展開している「Office 365 Solo」および「Office PremiumプラスOffice 365サービス」に付随するOneDriveの容量に関してはアナウンスがないが、2014年に容量無制限を順次導入するとしながらも、今日に至るまで1TBの容量制限が継続して課せられていたので、事実上導入しなかったことになる。