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東芝、ニアライン向けHDDの第7世代モデル。性能が約23%向上

MG08-Dシリーズ

 東芝デバイス&ストレージ株式会社は、ニアライン向けHDDとして新しく「MG08-Dシリーズ」を投入する。サンプル提供時期は2021年第1四半期を予定。

 MG08-Dシリーズは、サーバーやストレージシステム、データセンターなどでの使用を想定した3.5インチHDDで、CMR(従来型磁気記録)方式のニアライン向けとしては第7世代となる。ディスクの回転数は7,200rpm、SASまたはSATAインターフェイスを採用し、容量は4/6/8TBの3種類。

 4TBモデルでは、従来型システムでの使用に適した512ネイティブ(512n)セクターモデルと、アドバンストフォーマットを採用した512エミュレーション(512e)セクターモデルと4Kネイティブ(4Kn)セクターモデルをラインナップし、用途に応じて選択可能。ディスクの磁気記録層とヘッドの機能を向上させることで記録密度を高め、3枚のディスクで4TBを実現した。

 また、前世代品と比べて、データ転送速度が約23%向上の243MiB/s、バッファが2倍の256MiB、MTTF(平均故障時間)は60万時間増の200万時間(年間故障率0.44%)に改善。さらに、アクティブアイドル時の消費電力は4.07Wに削減された。

 なお、6TBと8TBモデルは512eセクターと4Knセクターのアドバンストフォーマットを採用する。