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Google、PDFや音声など膨大なデータを即座に解析できるジャーナリスト向けツール群

 米Googleは14日(現地時間)、膨大な取材データのなかから資料の分析や収集など効率的に行なうための、ニュースリポーターおよびジャーナリスト向けのツールスイート「Journalist Studio」の提供を開始した。

 Journalist Studioのツールのうちの1つである「Pinpoint」では、数十万にもおよぶドキュメントのなかから、もっとも頻繁に現れる人物や組織、地名などを自動的かつ即座に特定・整理することが可能。

 Google Search、Knowledge Graph、OCR、文字起こし技術によって、PDF、画像、手書きノート、メール、音声ファイルなどのデータの精査が行なわれ、検索後はドキュメントごとにキーワードがハイライト表示される。

 Pinpointの対応言語は、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポーランド語、ポルトガル語、スペイン語で、利用するには使用目的といった情報の登録を行なう必要がある。

Pinpointによって各ドキュメントの特定のキーワードがハイライトされている

 Journalist Studioの2つ目のツールとして、現在ベータプレビュー版の「The Common Knowledge Project」も提供されており、こちらは地域社会の重要な話題を調査、視覚化、共有するのに有用とする。数千のデータから年ごとの都市間の年齢層の違いといった対比を行なうインタラクティブなチャートをものの数分で作成可能。The Common Knowledge Projectのページから直接チャートを作って記事に組み込んだり、ソーシャルメディアでシェアできる。

The Common Knowledge Projectで作られた比較チャート