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Microsoft Office、ファイルを仮想環境で開いて編集もできるセキュリティ機能

Application Guard for Office

 米Microsoftは24日(現地時間)、仮想化機能を利用したOffice向けセキュリティ機能「Application Guard for Office」をパブリックプレビュー版として公開した。現時点では、法人向けのMicrosoft 365 E5またはMicrosoft 365 E5 Securityで利用でき、Word、ExcelおよびPowerPointが対象となっている。なお、ハードウェア面ではVT-xまたはAMD-Vに対応したCPUが必要となる。

 Application Guard for Officeは、ハードウェアベースの仮想化機能によって脅威からコンピュータを保護する機能。Webページからダウンロードしたファイルなど、信頼できないファイルをサンドボックス内で開くことでコンピュータへの攻撃を防ぐ。

 保護が有効になる条件はOfficeにすでに用意されているセキュリティ機能「保護ビュー」と同様。両者の違いは、前者では編集機能がほぼ無効化されているのに対し、後者は閲覧に加えて簡易的な編集、保存、印刷などが可能となっており、デバイスの保護と生産性の維持が両立できる。

 Application Guard for Officeが有効になると、Officeアプリの起動スプラッシュにメッセージが追加されるほか、リボン部分やタスクバーのアイコンに盾のマークが表示される。ファイルが信頼できる場合や保護下で実行できない操作をしたい場合は、保護の解除もできる。

Application Guard for Office有効時の表示。起動スプラッシュ(上)とタスクバーのアイコン(下)