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「接触確認アプリ」、まだ陽性者との接触の可能性を通知していない

 厚生労働省が6月19日より配布をはじめた「新型コロナウイルス 接触確認アプリ」(COCOA)だが、iOS向けアプリの修正版「1.1.1」が配信開始となった。Android版も近日中に配信される予定。

 1.1.1では、「利用開始日」がアプリを起動したタイミングの日付となっていた不具合を修正し、インストール後に起動してホーム画面を表示した日付から更新されないようにした。なお、アップデート前の接触に関する記録は端末内で14日前まで保持されている。

 また、1.0.0では、新型コロナ感染者が「新型コロナウイルス感染者等情報把握システム(HER-SYS)」に登録していない場合でも、適当な処理番号を入力することで「完了しました」という表示が出る場合があったが、このような表示が出ないように修正したとしている。

 ちなみにCOCOAは、新型コロナ陽性者が自らHER-SYSから発行された処理番号を入力してはじめて、接触した可能性のある人々への通知が行くようになっている。

 ところが、HER-SYSは5月29日より全国で準備が整った都道府県、保健所、医療機関から順次利用開始されているものの、肝心な処理番号については現在発行していないとのことで、陽性者との接触を通知していない。つまり、19日の段階でインストールして、陽性者と接触していたとしても、知り得なかった状態にあると言える。

 HER-SYSからの処理番号の発行は、Android修正版の配布後、利用者に更新してもらってから開始するとしており、期日は改めて通知するとしている。

 公開日から1カ月間はプレビュー版だということは、かねてより通達はされているが、本来アプリに求められる一番肝心な機能について、まだ稼働していなかったというのは、筆者としては正直驚きを隠せない。