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「新型コロナウイルス接触確認アプリ」のiOS/Android版が公開

~公開から最初の1カ月間はプレビュー版

新型コロナウイルス接触確認アプリ

 厚生労働省公式の「新型コロナウイルス接触確認アプリ」(COCOA:Contact Confirming Application)が、AppleのApp StoreおよびAndroidのPlayストアで公開された。

 Bluetoothを利用し、このアプリを端末に設定した人同士の接触(1m以上、15分以上)を記録。新型コロナウイルスが陽性だと判断されたら、本アプリに匿名で登録できる。そのさいに、最近接触した人に対し、通知と適切な行動を知らせる。

 アプリの利用を開始すると、端末固有の接触符号を生成し、Bluetoothを用いて近づいたほかの端末の接触符号を交換し、端末のなかに保存する。接触符号は10~20分ごとに変更され、暗号化されるほか、保存期間は14日間のみとなっている。

 接触した相手が新型コロナウイルスの陽性判定を登録した場合のみ、陽性登録者の端末からほかの端末に日次鍵情報をサーバーに送信する。ほかの端末は、定期的にサーバーに新たに追加された鍵情報を確認し、保存されている接触符号とマッチした場合にプッシュ通知される仕組みとなっている。

 利用には氏名や電話番号、GPSといった個人情報および位置情報を使わず、それらが記録されることもない。接触の記録は暗号化され、ユーザーの端末のなかにのみ記録され、14日後に自動的に削除される。行政機関や第三者が暗号化された情報を利用したり、接触歴を把握することはないとしている。

 このアプリはAppleおよびGoogleが提供するExposure Notificationフレームワークを用いて実装しており、機能の大半はOSに依存される。

 なお、最初の公開日から1カ月間はプレビュー版になるとしており、利用状況を参考にしつつ継続的にデザインや機能を改善するとしている。対応端末はiPhone端末はiOS 13.5以上、Androidが6.0以上。