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GALAX、RTX 2070と同じダイを採用したミステリアスな「GeForce GTX 1650 Ultra」
2020年6月30日 10:59
中国GALAXのページで、「GeForce GTX 1650 Ultra」という名前のビデオカードの製品情報が公開されている。
GeForce GTX 1650は本来、面積が200平方mmの「TU117」というダイを採用している。Turingアーキテクチャの特徴であるリアルタイムレイトレーシングを行なうためのRTコアや、ディープラーニング処理を高速化するTensorコアを省いて小型化したものだ。
ところがGALAXによれば、GeForce GTX 1650 Ultraは上位の「GeForce RTX 2070」と同じ445平方mmの「TU106」コアを採用しているという。当然、RTコアやTensorコアを搭載しているものとなるが、GeForce GTX 1650 Ultraはこれらをすべて無効にしたものとなる。
TU106は、もともとGeForce RTX 2060と2070に使われていたが、昨年(2019年7月)に登場したGeForce RTX 2070 SUPERがさらに上位のダイであるTU104に移行したため、TU106を使う現行ラインナップはGeForce RTX 2060 SUPERだけとなった。GeForce GTX 1650 Ultraの登場によって、TU106の用途が増えたということになる。
ちなみにTUxxxに続く-サフィックスは、GeForce GTX 1650 UltraがTU106-125、GeForce RTX 2070がTU106-400、GeForce RTX 2060 SUPERがTU106-410、GeForce RTX 2060がTU106-200Aとなっている。なおTDPは90Wとなっているため、通常のGeForce GTX 1650より高く、補助電源が必要となっている。ビデオメモリは4GB。
【7月1日訂正】記事初出時、メモリが6GBという表記をしておりましたが、GALAX側のページが4GBに訂正されたため、あわせて修正しました。
GPU | GTX 1650 Ultra | GTX 1650 | RTX 2060 | RTX 2060 SUPER | RTX 2070 |
---|---|---|---|---|---|
コア | TU106-125 | TU117-300 | TU106-200A | TU106-410 | TU106-400 |
CUDAコア数 | 896 | 1,920 | 2,176 | 2,304 | |
メモリ | GDDR6 | GDDR5 | GDDR6 | ||
メモリ容量 | 4GB | 6GB | 8GB | ||
バス幅 | 128bit | 192bit | 256bit | ||
メモリ速度 | 12Gbps | 8Gbps | 14Gbps |