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スタンドアロン型VR HMD「Oculus Go」が年内で販売終了

 米Oculusは23日(現地時間)、VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Oculus Go」について、2020年をもって販売を終了すると発表した。

 新機能の追加は今後行なわれないが、セキュリティパッチや不具合修正のシステムソフトウェアアップデートについては2022年まで提供が続けられる。開発者向けには、2020年12月4日以降は新たなアプリやアップデートの受け付けを終了し、12月18日以降はストアへの新規アプリ追加が停止される。

 Oculus Goは、3DoF(3軸の自由度)でのトラッキングをサポートしたVR HMD。価格が23,800円からと手の届きやすい点も特徴とされていた。同社はほかに、6DoF対応の「Rift S」や「Quest」といったVR HMDを販売しているが、今回の発表にともない3DoFの製品はラインナップから消滅するかたち。今後は6DoF VR HMDの改良に注力していくとしている。

 あわせて同社ではQuest向けアプリに関して、Oculus Storeを通さずに開発者がアプリを配信できる手段を2021年初頭にも用意すると発表。詳細は公開されていないが、Quest向けアプリでは公式ストアへの公開にさいして高い審査基準が設けられており、非公式ツールを利用したサイドロードによるアプリ配布なども一部で行なわれているが、こういった手法を取らずとも配布が可能になるとしている。