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Zoom、エンドツーエンド暗号化を無償ユーザーにも提供
2020年6月18日 12:11
Zoomは17日(現地時間)、これまで有償ユーザーのみに提供されていたエンドツーエンド暗号化(E2EE)機能を、無償やベーシックユーザー向けにも拡大させる計画であると発表した。早期ベータ版は7月中にも開始される予定。
同社は5月末にE2EEの実装デザインをGitHubで発表し、ユーザーからの意見やフィードバックを求めていたが、実装に関しては有料ユーザーのみに対して行なう予定だった。今回、無償ユーザーを含む全ユーザーに展開することを明らかにした。
一方、5月30日にすべてのユーザーで256bitのGCM暗号化を強制している。これは現在使用されているもっとも強力な暗号化標準の1つであるが、E2EEの拡大によって、すべてのユーザーがさらなるプライバシーと安全性向上のメリットを享受できるようになる。
ただしEE2Eでは、PSTN電話回線や、SIP/H.323ハードウェア会議システムなど、一部機能を制限するため、オプションとしての提供となる。このためホストは、会議ごとにE2EEのオン/オフが選択可能。
また、E2EEにアクセスする場合、テキストメッセージによる電話番号の確認など、1回かぎりで追加情報による認証が必要となる。また、不正アカウントの大量作成を減らすために、企業ユーザーもアカウント作成の時点で同様の手順を実施しなければならないとしている。