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Zoom、ドメイン単位で待合室をスキップできる機能を追加

 米Zoomは14日および15日、同社のビデオ会議サービスに関する各種アップデートを公開した。

 Zoomクライアント版では、参加者200以下のミーティングにおいて、ホストが全員のミュートを解除できるようになった。加えて、ウェビナーのホストとパネリストは、Q&A機能において質問の削除が可能となっている。そのほか、Linux向けに通知周りの拡張も行なわれている。

 Web版向けには、特定のユーザーに対して待合室をスキップできる機能を追加。管理者が事前にホワイトリストとして指定したドメインからミーティングに参加する場合、待合室を通さず直接ミーティングに参加できるようになる。また、指定されたドメインのメールアドレスを使ったアカウントについても、同様に直接入室できる。

 また、仮想背景機能についても改良が施され、管理者が全ユーザー向けの背景をWebポータル上で設定できるようになった。管理者が仮想背景をロックすると、管理下のユーザーは設定された背景のみが使用でき、任意の画像に変更できなくなる。バージョン5.1.0以降が対象で、グループ/アカウント単位の制御が可能。

 加えて、管理者向けにメールアドレスとパスワードによるログインの無効化や、ミーティング参加時に必要なパスワードの最低要件の設定なども用意されている。

 Zoom Phoneでは、通話履歴や録音データなどをどの程度の期間保持するか、アカウント所有者および管理者が設定できるようになったほか、ボイスメール自体やそのトランスクリプションの無効化、発信者IDを選択可能にするなどといった変更が行なわれている。

 また、Webポータル上で会議のサブセットを編集しようとしたさいに、ホストがポータルの代わりにウェビナーページにリダイレクトしてしまう問題や、一部ユーザーにおいてスケジュール管理権限を削除するオプションがなかった問題、ウェビナーの確認メールの参加用リンクをクリックしたさいに一部ユーザーが登録ページに戻されてしまう問題などが修正されている。

 そのほか、Zoom Phoneデバイス向けには、管理者がアカウント内のユーザーに対してボイスメールのPINコードを利用してデスクフォンを一時的に利用できるようにする機能や、デスクフォンをボイスメールに転送する機能なども用意された。