レノボ、ベイパーチャンバーで強力冷却の15.6型ゲーミングノート「Legion 750i」

Legion 750i

　レノボ・ジャパン合同会社は27日、ゲーミングブランドの“Legion”より、15.6型ノート「Legion 750i」、15.6/17.3型ノート「Legion 550i」およびRyzen搭載版の「Legion 550」、Web直販限定の15.6型ノート「Legion 550Pi」を発表した。直販モデルを除いて価格はオープンプライス。

　5月29日から7月にかけて順次発売し、税別価格はLegion 750iが227,000円から、550iは163,000円から、550は130,000円から、550piは102,000円からとなる。各製品にはMicrosoftが提供する100本以上のゲームを定額料金でプレイできるWindows PC向けの「Xbox Game Pass for PC(Beta)の1カ月無料利用権が付属している。

　CPUには、第10世代Coreや第3世代Ryzen、GPUはGeForce GTX 1650からRTX 2080 SUPER with Max-Qまでと、Legionゲーミングノート群で幅広いゲームに対応可能にしている。

　なお、今回のモデルから製品の命名規則を変更。これまでのLegion Y740が「Legion 750i」といったように、Yの文字がなくなっている。

　新モデルでは冷却機構を「Legion Coldfront 2.0」と呼称し、ハードウェアとソフトウェアの両面で徹底した熱対策を採用。複数の熱センサーや、折れ曲がりにくい分子構造で高い流動性を持つ液晶ポリマーを使ったデュアルファン、気化熱を使うベイパーチャンバー技術(Legion 750iのみ)に加え、Q Controlを使ってパフォーマンス/バランス/静音モードを選択できる。

　前モデルから引き続きヒンジを本体の上部に設けることで、2基のファンそれぞれが2つの排気口を持つデュアルチャネル冷却構造を採用。さらに、ファンの直径は変わらないものの、厚み増すことで冷却効率が向上した。ただし、筐体の厚みは増しておらず、むしろLegion 550i/550は厚みが23.6mmと、前モデルのY540よりも0.6mm薄くなっている。このほかにも、ヒートパイプを直線的なデザインに変更し、冷却効果を高めている。

Legion Coldfront 2.0

　キーボードは独自設計の「Legion TrueStrike」を採用。耐油・耐摩耗コーティング、WASDキーのSキーにホームポジションのF/Jキーと同じ突起を設けたほか、キーにへこみを持たせて指に馴染みやすいシリンドリカル構造を取り入れた。加えて、従来のスイッチから「ソフトランディングスイッチ」に変更され、スムーズで応答性の高い特性が与えられている。このほか、LEDイルミネーション機能のCorsair iCUEもサポートする。

Legion TrueStrike

　各種インターフェイスを本体背面に集中させており、右側面にはUSBポート1基だけにとどめるなど、マウス操作の妨げにならないデザインとした。また、Webカメラをこれまでの画面下部から上部の位置に変更し、自然な目線で映せるように改良。このほかにも、ゲーミングモデルでは比較的大型化しがちなACアダプタを縦置き可能にし、省スペース化できるようになっている。

I/Oポート類を背面に集中

Webカメラを画面上部に

ACアダプタを縦置き可能

　「Legion 750i」は、フラグシップモデルとして、CPUに6コアのCore i7-10750H、GPUに最高でGeForce RTX 2080 SUPER with Max-Qを採用。15.6型フルHDディスプレイのリフレッシュレートは240Hzで、G-SYNCもサポートしている。最上位モデルらしくベイパーチャンバーを使うなど、冷却にもっとも特化した設計が特徴。

Legion 750i

　Legion 550シリーズは、ミドルレンジクラスの製品で、Intel第10世代Core搭載版の「Legion 550i」、AMD第3世代Ryzen搭載版の「Legion 550」、そしてWeb直販限定の「Legion 550Pi」もラインナップ。550iは15.6型に加え、17.3型の大画面モデルも用意する。

Legion 550i

Legion 550

Legion 550Pi