やじうまPC Watch

懐かしめ!「GeForce 8800 GTXを開封するデモ」がSteamで無料公開

 NVIDIAがこれまで開発したGPUの中で、もっとも大きな転換点を迎えたのは「GeForce 8800」だ。もちろん初代の「NV1」は伝説として残されるだろうし、初めてハードウェアT&Lを取り入れた「GeForce 256」も革新的といえる。だが、バーテックスシェーダーとピクセルシェーダーを1つに統合しつつ、C言語でGPUをプログラミングできるCUDAを取り入れ、GPUの用途を大きく広げ、今日のAIに至るまでの布石となったGeForce 8800の功績は計り知れない。

 そのGeForce 8800シリーズだが、間もなく発売(米国では2006年11月8日)から20周年を迎える。これを記念し、GeForce 8800 GTXを開封して眺めたり、PCに組み込んだりできるインタラクティブなデモ「GeForce 8800 GTX - 20 Years of a Legend」が、11月5日にSteamで無料公開された。

 このデモは、「Through The Ages」の開発者であるディラン・ブラウン氏がNVIDIAのサポートを受けて制作したもの。20年前の古いGPU……ではなく「新しいGPUを開封するワクワク感が楽しめる作品」になっている。

 このデモは、DLSS 4.5のレイ再構築、ダイナミックマルチフレーム生成、パストレーシング、RTXメガジオメトリといった最新技術を惜しみなく投入しており、懐かしい雰囲気を驚くほど詳細に再現し、手にしたときの記憶やCRTモニターの輝きを蘇らせるという。

 ただ、最新のグラフィックス技術が容赦なく詰まっているため、動作要件はかなり高い。最低でもメモリ32GB環境やGeForce RTX 4070が必要で、推奨はGeForce RTX 5080以上だ。近日中にGeForce NOW Ultimateメンバー向けにも公開する。GeForce 8800 GTX時代からハイエンドにしか目がなく、今なお買い続けているパワーユーザーは、ぜひダウンロードしてみてほしい。

GPUクーラーを外すことも可能。ちなみにI/Oシールド側にあるコンパニオンチップは、ディスプレイ回りの処理(暗号化のHDCPやRAMDAC)を別チップ化したもの。GeForce 8800シリーズは90nmプロセスで製造されていたのだが、6億8,100万トランジスタでダイサイズが巨大化し、歩留まり低下を防ぐために別チップになったと思われる。65nmプロセスにシュリンクした「GeForce 8800 GT」で再び統合された。
実際にPC内部に組み込むことができる。ちなみにデモで使われているマザーボードはリファレンスのnForce 680i SLIで、メモリはおそらくCorsairのXMS2 DOMINATORをイメージしていると思われる。サウンドカードがないのが惜しい(筆者の感想です)
ビデオカードのみならずチップセットやCPU付近も眺められるようだ
ケースはおそらくAntecの「Nine Hundred」をモチーフにしていると思われる(アクリルパネルの留め方が異なるようだが)。Nine Hundredは天板に200mm角ファンを搭載し、強烈ともいえる冷却能力で一世を風靡した。キーボードはロジクール(Logitech)の「G15」、マウスは「G3」あたりだろうか(無線だが)? つまるところ、作者は結構当時の自作PC事情を分かっている(繰り返しとなるがサウンドカードがないのが惜しい)