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Ampere搭載ビデオカードによりGDDR6需要増との予測
2020年5月20日 12:18
市場調査会社のTrendForceは、今年(2020年)の第3四半期にNVIDIAとAMDに新GPUの投入計画があることや、第4四半期にはMicrosoftとソニーが新しい家庭用ゲーム機を発売予定であることから、グラフィックスメモリのGDDR6の需要が高まるとの見解を発表。また、これにともなって、ほかのDRAM関連と比べてその価格を下支えすることになると予想している。
AMDが2019年にリリースした7nmプロセスルールのNavi(RDNA)に続き、NVIDIAは5月14日にようやく7nmプロセスの新GPU「Ampere」を発表した。TrendForceでは、第3四半期に投入されるゲーミング向けGPUにはGDDR6メモリが使われると見るほか、AMDもGDDR6対応で7nm+の次期Naviを出すと予測している。また、MicrosoftのXbox Series X、ソニーのPlayStation 5については16GBのGDDR6が使われるだろうとする。
GDDR6に関しては、SamsungとMicronが2019年にクライアント向けに製品を提供。SK Hynixについては歩留まりと安定性の改善を進めている最中で、年末にGDDR6製品をリリースすると見られている。TrendForceは、GDDR6メモリの普及率が2019年の40%から2020年にかけて70%へと大幅に増え、2021年には90%を超えると示唆している。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、第3四半期のDRAM価格の上昇は第2四半期と比較して劇的に落ち込むとの見方を示しており、いくつかのメモリ製品の価格は第4四半期でも低下するが、グラフィックスメモリに関しては今年前半でそのままにとどまるか、微増になるという。