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Apple、マップから得られたユーザー移動傾向データを公開

 米Appleは14日(現地時間)、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、Appleのマップ機能による人々の移動の傾向データを公開した。

 このデータでは移動のデータとApple IDの関連付けが行なわれておらず、ユーザーの移動先に関する履歴も保存していないが、主要都市および63の国の地域において、人々が移動した傾向を表示している。

 具体的には、徒歩、自動車、公共交通機関での移動の変化量を集計し、Appleマップで経路が検索された回数を数え、収集されているデータと比較した結果となっている。データは利用可能な都市/国/地域/1日あたりの経路検索回数の下限など、いくつかの要因が反映されている。東京では、4月13日づけで車移動が28%、徒歩が43%、電車移動が45%ほど従来より減少しているという。

 データの公開ページでは、都市名をいれるだけで移動の動向がグラフでわかるようになっているほか、すべてのデータをCSV形式でダウンロードできるようになっている。Appleはこのデータが自治体や保健当局に有益であるとし、新たな公共政策の基盤として利用されることに期待している。