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Discordに打鍵音や生活ノイズをAIで除去する機能

通話中画面。縦線が5本並んだ波形のようなアイコンから利用できる

 ゲーマー向けコミュニケーションツールDiscordは11日(現地時間)、AIを利用したノイズ抑制機能を新たに実装した。

 新型コロナウイルスの感染拡大にともない、ゲームだけでなく授業やリモートワークなどでの用途でDiscordが利用される場面が増えており、ボイスチャットを利用しているユーザーも急増している。これに対してDiscordでは、サービス全体の増強や、画面共有機能Go Liveの人数上限を10人から50人まで一時的に引き上げるなど、支援を行なってきた。

 今回これに加えて、ボイスチャット機能の品質向上を図るため、Krisp Technologiesが提供するノイズ抑制アプリケーション「Krisp」をDiscordに統合した。Krispが独自開発したディープニューラルネットワーク「krispNet DNN」を通じてノイズ抑制を行なうアプリケーションで、掃除機やドアの開閉、キーボード入力などといった環境音を除去できるという。Krispはデバイス上で音声処理を行なうため、外部にデータが送信されたり共有されることはないとしている。

 Krispによるノイズ抑制機能は、すでにデスクトップ版のDiscordで利用でき、モバイルアプリ版での対応も予定している。なお、ボイスチャット需要が増大している現状を考慮し、アーリーベータ版での早期実装となっており、引き続き機能改善を行なっていくという。

Discordの設定からも利用できる

 同機能は、通話中に表示される「Krispによるノイズ抑制」アイコンや、Discordの設定画面から「音声・ビデオ→詳細設定→ノイズ抑制」の項目から有効化できる。