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ZoomからWindowsの認証情報が盗まれる脆弱性

 オンライン会議ツール「Zoom」の脆弱性を突き、認証情報が盗めてしまう脆弱性が報告されている。セキュリティ企業に勤めるとするHacker Fantastic氏がTwitterに投稿した内容によると、ZoomのWindowsクライアントがUNC(Universal Naming Convention)パスを使用するさいに、SMB(Server Message Block)リレー攻撃によって、ユーザー名やパスワードといった情報がさらされてしまうという。

 ほかの類似したツールにもあるように、ZoomのWindowsクライアントアプリでも、テキストベースのチャットが行なえるが、そのやりとりのさいにURLを入れるとハイパーリンク化され、標準のWebブラウザでリンク先を開こうとする。

 海外メディアのBleepingComputerはこれについて、任意のサーバーにある画像ファイルを例として説明しているが、UNCパスがクリックされると、Windowsのファイル共有プロトコルであるSMBは、ユーザーのログイン名とNTLM(NT LAN Manager authentication)認証のパスワードハッシュを使ってリンク先を開こうとする。このパスワードハッシュをHashcatとったパスワード復元ツールを使うことで取得できてしまうようだ。

 以下のHacker Fantastic氏の投稿したスクリーンショットでは、ユーザー名とハッシュがさらされているのがわかる。

 同誌によれば、Zoomは現在この問題の解決に向けて取り組んでいるとのこと。

【4月3日追記】同問題は修正されました(関連記事:Windows認証情報が盗まれるZoomの脆弱性が即修正)。