ニュース
指の動きまで検知できるVR HMD「VALVE INDEX」が28日国内発売
2019年11月22日 17:51
株式会社デジカは、Valve製VRヘッドマウンドディスプレイ「VALVE INDEX」を22日より事前予約受付を開始、28日10時より発売する。
ヘッドセットと、コントローラ、ベースステーション2台がセットになったVRキットのほか、すでにSteamVR規格準拠のVR製品を所有しているユーザー向けにヘッドセットとコントローラのセット、ヘッドセット単体、コントローラ単体のラインナップを用意。ルームスケールエリアを広く取りたいユーザー向けにベースステーションの販売も行なわれる。
税別価格はVALVE INDEX VRキットが125,800円、VALVE INDEX ヘッドセット+コントローラが94,800円、VALVE INDEX ヘッドセットが62,800円、VALVE INDEX コントローラ(左右セット)が35,800円、VALVE INDEXベースステーションが19,800円。
ValveのVRタイトル「Half-Life: Alyx」が購入特典として後日配布される予定(ベースステーションは除く)。
VALVE INDEXは、片眼1,440×1,600ドットの120Hz液晶パネルを備えたVR HMDで、有機ELパネルよりも50%多いサブピクセル表示が可能。フィルファクタも有機ELより3倍優れ、スクリーンドア効果を大幅に低減しているとする。90Hz動作への後方互換性も備え、試験的に144Hzモードも搭載。視野角は最大130度。
搭載するスピーカーは耳に接触しないオフイヤースタイルで、物理的な接触がないため圧迫感や物理的な痛みなしに利用できる。スピーカーの位置は調整が可能。ハニカムパネルスピーカーのドライバーは、180度に近い発散パターンでも周波数帯をすべてカバーし、音響品質を損なうことなくパワフルな音響を実現するとしている。
コントローラは87個のセンサーを備え、手の位置だけでなく指の位置、動き、圧力を検知。指の動きを緻密に捉えた自由な動きを反映させるとする。従来のコントローラを握るスタイルではなく、ハンドストラップを用いて固定する方式のため、握り続けてる状態から開放され、手を広げた状態で物体を落としたり投げる、ハンドサインでの意思疎通、じゃんけんでコミュニケーションを取るなどの動作を自然に表現できる。
コントローラには握力を感知するセンサーと振動ユニット、表面にはボタンとタッチセンサーを内蔵したトラックパッド、スクロールホイール、各種ボタンが備えられ、VALVE INDEX対応タイトルだけでなく、既存のVRタイトルでも利用できる。
ベースステーション(SteamVR 2.0準拠)は追跡技術を改善し、ヘッドセットとコントローラを追跡するための固定レーザーが1秒間に100回発信され、どのような姿勢でも的確に捉えられるとする。新シングルローターの設計により、前世代として比較して4倍のプレイスペースを捉えることが可能となり、より広い設置角度設定とプレイエリアを捉えるとする。
ベースステーションを追加することによって最大10×10mまで拡張が可能なほか、単一コード化されたレーザーと無指向性ウィンカーによって、ほかのIRデバイスと共存できるのも特徴。深度カメラを使用する手法やモーションキャプチャシステムなどと併用するさいの耐性が向上するという。
最低動作環境はハイパースレッディング対応デュアルコアCPU、GeForce GTX 970またはRadeon RX 480以上、8GBメモリ、OSがWindows 10/SteamOS/Linux、インターネット、DisplayPort 1.2およびUSB 2.0+ポート。推奨動作環境は4コア以上のCPU、GeForce GTX 1070以上、DisplayPort 1.2およびUSB 3.0ポート。