ニュース
ドット絵を引き伸ばしてもボヤけない機能、Ice Lakeの内蔵GPUにも実装
2019年9月3日 19:32
Intelは30日(現地時間)、Ice Lake内蔵GPU向けのベータドライバ「25.20.100.7155」を配信開始した。
このドライバでは、NVIDIAが8月22日にリリースした「Gamescom Game Ready Driver」(バージョン436.02)以降に実装した、Turing GPUでのみ利用できる「整数スケーリング」に相当する機能を実装。これにより、液晶の最適表示解像度未満の解像度のドット絵のゲームをプレイするさいに、拡大表示によってドットがボヤけてしまうことを回避できる。
Intelではこの機能を「Retro Scaling(レトロスケーリング)」と名付けており、ドライバの設定を行なう「Intel Graphics Command Center」上から、3つのモードから選択できるようになっている。
・Off→ディスプレイ標準のスケーリングを使用。ドット絵を引き伸ばすとボヤけて表示される
・Fixed Width→整数スケーリングに相当し、最適なシャープネスを提供できるが、ゲーム画面と表示領域のアスペクト比が異なる場合、表示されない領域が生じる
・Scaled Width→最近接補完と呼ばれ、Fixed Widthと同様の利点が得られる一方で、ゲーム画面と表示領域のアスペクト比が一致しない場合、表示領域を活用するためにコンテンツをスケーリングする。ただし、分数スケーリングにより表示にわずかな歪みが生じる可能性がある。
以下が、Intelが提示したコンテンツの解像度と、使用するパネル、およびオプションによって実際にスケーリングできる解像度の一覧である。表からわかるとおり、4Kディスプレイがもっとも幅広い選択肢を提供できる。
コンテンツ解像度 | 640×480ドット | 800×600ドット | 1,024×768ドット | 1,280×720ドット | 1,280×1,024ドット | 2,048×1,152ドット | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1,920×1,080ドット(フルHD)パネルの場合 | Scaled Width設定時の解像度 | 1,440×1,080ドット | 1,440×1,080ドット | 1,440×1,080ドット | 1,920×1,080ドット | 1,350×1,080ドット | ‐ |
Fixed Width設定時の解像度 | 1,280×960ドット | 不可 | 不可 | 不可 | 不可 | ‐ | |
2,560×1,440ドット(WQHD)パネルの場合 | Scaled Width設定時の解像度 | 1,920×1,440ドット | 1,920×1,440ドット | 1,920×1,440ドット | 2,560×1,440ドット | 1,800×1,440ドット | ‐ |
Fixed Width設定時の解像度 | 1,920×1,440ドット | 1,600×1,200ドット | 不可 | 2,560×1,440ドット | 不可 | ‐ | |
3,840×2,160ドット(4K)パネルの場合 | Scaled Width設定時の解像度 | 2,880×2,160ドット | 2,880×2,160ドット | 2,880×2,160ドット | 3,840×2,160ドット | 2,700×2,160ドット | 3,840×2,160ドット |
Fixed Width設定時の解像度 | 2,560×1,920ドット | 2,400×1,800ドット | 2,048×1,536ドット | 3,840×2,160ドット | 2,560×2,048ドット | 不可 |