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NVIDIA、ドット絵を引き伸ばしてもボヤけない新ドライバ

~30bitカラーもサポート

整数スケーリングにより、液晶の最大表示解像度未満のドット絵のゲームをプレイするさいに、スケーリングでのボヤけがなくなる。Turingのみの機能だ

 NVIDIAは、ゲームカンファレンス「Gamescom」を記念した特別なドライバを、20日22時(日本時間)にリリースすると予告した。

 「Gamescom Game Ready Driver」と名付けられたこのドライバの1つ目の特徴は、人気のゲームにおいて最大で23%の性能向上を実現。例として「Apex Legends」、「Battlefield V」、「Forza Horizon 4」、「Strange Brigade」、「World War Z」での効果を挙げている。

新ドライバによる性能向上

 2つ目は入力レスポンスを高速化させる「Ultra-Low Latency(超低レイテンシ)」機能の追加。レンダリングのキューに入るバッファ済みフレーム数を制限することで入力遅延を短縮し、最大で33%のレイテンシ削減を実現するという。この項目はNVIDIAコントロールパネルから設定できる。

Ultra-Low Latencyモード

 3つ目はレトロゲームやドット絵のゲームに特化した「整数スケーリング」機能。この機能はTuring(GeForce RTXおよびGeForce GTX 16シリーズ)でのみ提供される機能で、液晶の最大表示解像度未満の解像度のゲームをプレイするさいのスケーリング実施時にぼやけを低減して、ドットをくっきり表示させる。この機能は、Turing GPUのハードウェアアクセラレートによるプログラマブルスケーリングフィルタによって実現されているという。

整数スケーリングはNVIDIAコントロールパネルから設定する

 4つ目はゲームの画像フィルタ「Freesytle」の強化で、新たに「鮮鋭化」フィルタを追加。従来の「ディテール」フィルタと比較して画質と性能を向上させられるほか、適用する強度も0~100%のあいだで調整できる。

「Sharpen」フィルタ

 また、今回のGame Ready Driverドライバから、Studio Driverと同じく30bitカラーをサポートするようになり、10億色の表現が可能になった。このほか、G-SYNC Compatibleディスプレイの追加、Optimal Playable Settings機能のゲーム追加サポートなどが謳われている。