Xilinx、350億トランジスタを備えた世界最大のFPGA

Virtex UltraScale+ VU19P

　米Xilinxは21日(米国時間)、世界最大を謳うFPGA「Virtex UltraScale+ VU19P」を発表した。提供開始は2020年秋の予定。

　VU19Pは、16nmプロセスで製造されるFPGAで、トランジスタ数は350億に達し、過去最高のロジック集積度とI/O数によりテスト/計測、演算、ネットワーク、航空宇宙/防衛関連といったアプリケーション、将来の最先端ASIC/SoCのエミュレーションおよびプロトタイピングに対応できるとしている。

　システムロジックセル数は900万で、これまで業界最大のFPGAだった「Virtex UltraScale 440」の1.6倍の規模となる。最大1.5TbpsのDDR4メモリ帯域幅、最大4.5Tbpsのトランシーバ帯域幅、2,000以上のユーザーI/Oを備える。

　同社プロダクトラインマーケティングおよびマネージメント担当シニアディレクターのスーミット・シャー氏は、VU19Pは第3世代の世界最大のFPGAであり、堅牢かつ実績のあるツールフローおよびそれをサポートするIPも合わせて提供されると述べている。