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「人を想わなければ生まれてこないPC」を目指すFMV
~2019年夏新製品発表会レポート
2019年7月10日 18:56
富士通クライアンコンピューティング株式会社(FCCl)は、FMV「LIFEBOOK」シリーズの2019年夏モデルとして、13.3型2in1「UH95/D2」、「MH75/D2」、17.3型ノートPC「NH90/D2」など4シリーズ10機種を、18日より順次発売する。価格はすべてオープンプライス。
FCCLでは10日に製品発表会を開催。本稿ではその模様をお伝えする。製品の詳細については、既報(世界最軽量868gのワコムペン内蔵13.3型2in1、常時起動を目指して開発した13.3型ファンレス2in1、HDMI“入力”対応でゲーム機も遊べる17.3型ノートPC)を参照されたい。
登壇した富士通クライアンコンピューティング株式会社 代表取締役社長の齋藤邦彰氏は、FCCLでは「顧客に寄り添っていち早くニーズを吸い上げ、国内R&D体制ですばやく製品化する」ことを目指してきたと説明。
FMVブランドは30年を迎えたが、その間にPCはコモディティ化し、その結果として「製品ごとの差が大して変わらない」というイメージが消費者に生まれていると述べ、FMVとしての価値をあらためて考え、「行き届いた心遣いでユーザーの行動を拡げ、小さな工夫や改良の積み重ねが大きな価値に変わるように」と、“人を想う気持ち”を込めて、人を想う心がなければ生まれてこないPCとして、今回の新製品を開発したとアピールした。
NHシリーズについては、家族で過ごす時間の変化に合わせて、リビングで使えるPCとして開発された製品と紹介。
以前と異なり、リビングで家族が思い思いに過ごすようになり、家族と過ごす時間を重視し、コミュニケーションを求めるようになった現代のリビング事情に応えて、コミュニケーションをサポートするPCとして、「家族で一緒に大画面を好きな場所で楽しめる」をコンセプトに製品化したと語った。
MHシリーズでは、ファンレス設計のヒンジ回転式2in1とすることで、モバイルノートとしても、タブレットとしても使えるPCを目指し開発。
モダンスタンバイに対応することで、すばやく復帰/スタンバイの遷移が可能となり、スマートフォンのように使えるとした。
UH95/D2については、シリーズ共通の「いつでもどこでも使える」というコンセプトを踏襲し、世界最軽量698gノート「UH-X」では究極の“いつでもどこでも”を実現したが、こちらではさらに自由な働き方を目指したと説明。
868gの世界最軽量コンバーチブル2in1とすることで、機動力だけでなく、思考や創造性を促すペン入力にも対応し、業務に必要なワークスペースのすべてを1台で持ち運べるとアピールした。
内蔵ペンはワコム製の4,096階調ペンとなっており、15秒充電で約90分動作。UH-Xからインターフェイスも継承しているほか、あらたにWindows Inkボタンで簡単にメモ機能などを起動したり、カメラをキーボード面に搭載することで、ホワイトボードの撮影/編集と送付を1台でセキュアに行なえるとアピールした。