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Samsung、業界最高6,400万画素を実現したスマホ向けCMOSイメージセンサー
2019年5月9日 17:46
韓国Samsung Electronicsは、業界最高となる6,400万画素のスマートフォン向けCMOSイメージセンサー「ISOCELL Bright GW1」を発表した。
ISOCELL Bright GW1は、0.8μmという業界最小の画素サイズを実現したイメージセンサー。
低照度下での撮影時には、4ピクセルを1ピクセルとして扱う「Tetracell」技術を用いて、1,600万画素の明るく鮮明な画像を生成。高照度下でも、Tetracellとリモザイクアルゴリズムを用いてフル解像度の鮮明な撮影を実現するとしている。
GW1はリアルタイムHDRをサポートし、最大100dBのダイナミックレンジをカバー。従来センサーのダイナミックレンジは60dBで、人間の目は120dB前後のダイナミックレンジを持つとされており、本センサーでは異なる明るさの物体が混在する環境でも、人間が見ているような写真を撮影できるとする。
また環境の照度に応じて受光した光を電気信号に変換する「Dual Conversion Gain (DCG)」機能を備え、とくに明るい環境下で受光した光をより効率的に利用し、飽和容量(FWC)を最適化できる。
より鮮明な撮影を可能とする、高性能な位相検出オートフォーカス技術「Super PD」や、480fpsでのフルHD動画撮影もサポートする。
同社は、同じく画素サイズ0.8μmの4,800万画素イメージセンサー「ISOCELL Bright GM2」も発表。こちらもTetracell技術やリモザイクアルゴリズムを備え、DCGやSuper PDも対応する。
両センサーともに現在はサンプル出荷段階で、2019年下半期より量産が開始される予定。