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Japan IT Weekで8.9型クラムシェル「GPD Pocket 2 Max」実機が初公開

GPD Pocket 2 Max(中央)

 東京国際展示場で8日から10日にかけて開催されているITイベント「Japan IT Week 【春】後期」で、GPD Technologyは次期クラムシェルUMPC「GPD Pocket 2 Max」の実機をはじめて公開した。

 GPD Pocket 2 Maxのコンセプトは「iPad miniサイズのスーパーUMPC」。本体が大型化したことでポケットに入るサイズではなくなったのだが、仕様は大幅に強化されている。

 まず筆頭に挙げられるのは、ストレージがついにPCI Express x4/NVMe対応のSSDになった点。これによりリード速度は最大2,500MB/sを超えるという。容量は256GBから1TBだが、将来的に2TBモデルも考慮している。SSDはM.2接続であり、2280サイズのものならユーザーがあとから換装することも可能だ。

 メモリも8GBに加え、16GBモデルが選択可能となった。これにより、より多くのソフトウェアを同時に起動できるようになる。ヒンジ部には新たに200万画素のWebカメラが加わり、最大1,600×1,200ピクセルで撮影可能。また、電源ボタンには指紋センサーが組み込まれ、Windows Helloでログイン可能。

 画面は従来の1,920×1,200ドット表示対応の7型から、2,560×1,600ドット表示対応の8.9型へ大型化/高画素化した。競合となる「OneMix 3」はすでに同解像度の8.4型の搭載が決まっているが、GPD Pocket 2 Maxではより大型のものを搭載する一方で、狭額縁設計とし、「競合よりもベゼルが狭い」という。

液晶が8.9型となっているため、GPD Pocket 2(左)おりも二回りほど大きい
新たに200万画素のWebカメラを備えた
狭額縁が特徴
CPUはCore m3-8100Yで、液晶解像度は2,560×1,600ドット
試作機のメモリは16GBだった

 CPUはCore m3-8100Yを搭載。インターフェイスはUSB×3(うち1基はType-C)、3.5mmステレオミニジャック、音声入出力、IEEE 802.11ac対応無線LANなどを搭載する。また、初代にあって2世代目で省かれたMicro HDMIは復活したが、代わりにmicroSDカードスロットは装備されなくなったようだ。

 試作機はGPD Pocket 2のCeleronモデルと同じアンバーブラックとなっていたが、これはシルバーになる可能性もあり、現時点では未定である。Indiegogoなどのクラウドファンディング開始時期も明らかにされていない。

 Japan IT Weekは商談会のため、学生および18歳未満の方は入場できないものの、一般公開はされており、Webで招待券を申し込めば無料で入場できる(招待券なしの場合は5,000円)。GPD Pocket 2 Maxが気になるユーザーはぜひ会場まで足を運んでほしい。

GPD Pocket 2(左)とのキーボード面の比較。タッチパッドも手前に備わった
キーボードのアップ。QとAの列が半分ずれている問題は解消されていないが、2のように列ごとにキーピッチが異なることはなくなった
右側面はMicro HDMI出力、USB Type-C、USB
左側面はUSBと3.5mmステレオミニジャック
本体底面。試作機のためハンドメイドとなっているが、M.2スロットのカバーを用意し、ユーザーがSSDを交換できるようになっているのがわかる
以下は公式写真