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キヤノン、可視光と近赤外線の同時撮像可能な1億2千万画素CMOSセンサー

120MXSI

 キヤノン株式会社は、有効画素数1.2億画素のCMOSイメージセンサー「120MXSI」を発売した。

 120MXSIは、有効画素数13,272×9,176ピクセル、1.2億画素での撮影が可能なAPS-HサイズのCMOSイメージセンサー。カラーフィルタの1画素を近赤外線域用の画素として割り当てることで、1つのセンサーで、RGBのカラー画像と近赤外線の波長域(約800~1,000nm)の画像を同時に取得できるのが特徴。

 一般的なカメラではどちらか一方のみの撮影が可能で、両画像を同時に取得するには複数台のカメラを用いたシステムが必要になるが、本製品を利用すれば、カメラの台数を抑えてシステムや検査装置を小型化できる。

 近赤外線域の光を透過する物質において、光の反射率や吸収率の違いなどから内部の状態を観察できるため、食品工場の異物混入検査でカラー画像との併用によって検査精度を向上するといった活用方法が見込まれる。