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Guru3D、計算量を4倍に引き上げた改造版「Cinebench R15 Extreme Edition」

~多コア環境のスコアがより正確に

Cinebench R15 Extreme Edition

 海外メディアのGuru3Dは、Maxonが開発したベンチマークソフト「Cinebench R15」を改造したバージョン「Cinebench R15 Extreme Edition」を公開した。

 Cinebench R15は4コア環境が当たり前な時代に開発されたベンチマークソフトで、登場以来数年が経過している。Maxonは長らくベンチマークを更新しなかった一方で、CPUの多コア化が進んでおり、16コアや32コアが登場している今、このベンチマークが安定したCPUスコアを出せなくなっている。

 というのも、これらの多コアCPUは、Cinebench R15のCPUテストをわずか数秒で完走させることができ、そのすべてを高速なターボクロック動作時間内に終わらせることができるからだ。

 しかし、実際にCinebenchが想定しているようなアプリケーションの負荷はターボクロック動作時間を超えており、この計測時間だと多コアCPUが有利、少コアCPUが不利という状況になりうる。

 そこでGuru3DのHWGeek氏はCinebench R15を改造し、計算量を4倍に引き上げた。これによりベンチマーク時間が延長され、多コアCPUの性能をより正確に計測でき、スコアの信頼性が上がるとしている。

 なお、当然のことながらこれはMaxonの非公式改造であり、Maxonによるサポートはいっさい受けられないほか、不具合や問題がある可能性もある。なにか問題があるユーザーは、フォーラムでフィードバックしてほしいとのことだ。