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Windows 10プレビュー、“Cドライブ”への圧迫を軽減する機能
2019年1月10日 14:20
米Microsoftは1月9日(現地時間)、Windows 10 Insider Preview「Build 18312(19H1)」をFast ringで公開した。
Microsoftは次期大型アップデートの19H1において、ストレージの空き容量の管理方法にいくつか変更を施している最中とのこと。そのなかで、ストレージの予約領域を通して、アップデート/アプリ/一時ファイル/システムキャッシュを配置する機能を実装させ、貴重なディスクスペースの確保しつつ、メインドライブの容量不足によりOSの動作に支障を来たすといった事態を回避する。
予約領域の容量は7GBほどが予定されているようだが、使用方法によって変更される模様。また、Cドライブが64GBしかないような余裕のないPCで、十分な空き容量がないような状態では、別のドライブの空き領域が自動的に使われる。さらに、接続されているドライブが1つだけで、Windows Updateなどにおいてアップデートファイルをインストール/展開するだけの十分な容量がない場合には、Windows側がUSBメモリなどの外部ストレージを使用した一時ファイルの使用を提案するという。
同機能は19H1がプリインストールされるか、クリーンインストールされるPCに自動的に導入される予定だが、現行のInsider Previewでも、リリース文のリンクからたどれるフィードバック Hubのクエストに参加することで、次回のビルド提供時に利用できるようになる。なお、今回のBuild 18312を適用していない状態でクエストを終わらせていれば、Build 18312適用時に有効化される。
また、「設定→更新とセキュリティ」にある「回復」のUIを改善し、構成の異なるデバイスでも一貫性のある操作性を実現しつつ、少しのクリック数で完了できるように変更。さらに、WSL(Windows Subsystem for Linux)を使いやすくするための新しいコマンドラインオプションを追加。このほか、FLS(Fiber Local Storage)のスロット数の制限を緩和し、DAW(Digital Audio Workstations)でプラグインが利用できなくなる問題にも対処している。