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どのGPUでも動くリアルタイムレイトレーシングベンチ「3DMark Port Royal」が公開

3DMark Port Royal

 UL Benchmarkは9日、DirectXのレイトレーシングAPIを使用した初のベンチマークソフト「3DMark Port Royal」を公開した。3DMark Advanced EditionとProfessional Editionのみで実行でき、既存ユーザーのベンチマーク追加価格は2.99ドル。

 DirectXのレイトレーシング(以下DXR)は新たなエンジンを設けず、既存のグラフィックスとコンピュートエンジンを利用して実行する。このため、ドライバがサポートすればよく、GeForce RTXのようなリアルタイムレイトレーシングに特化したハードウェアを実装したGPUがなくても実行できる。

 ただし、現時点でDXRに対応したドライバを備えるのはGeForce RTXシリーズのみになっていると思われ、今後、ほかのGPUでもDXR対応ドライバが順次展開されるとみられる。

 3DMarkのPort RoyalはこのDXRを用いてリアルタイムレイトレーシングを実装。AMD、Intel、NVIDIAをはじめとする最先端技術の企業と協業し、とくにMicrosoftと緊密に連携することで“ファーストクラスのDXRインプリメンテーション”を実現。DXR対応ドライバに対応可能なあらゆるGPUで実行できるとしている。

 Port Royalのなかでは、DXR技術を駆使した反射、影といった、従来の技法では表現が難しいエフェクトを表現。2,560×1,440ドットという解像度で、リアルタイムとしては現実的なフレームレートで再生できるのがウリ。