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【PCパーツ100選】マザーボード部門

~評価軸の変化を見逃すな 2019年のマザーボード選び

大豊作のPCパーツ市場を特盛で解説。DOS/V POWER REPORT 2019年2月号発売中!!


 ついにIntelもメインストリームCPUが8コアに到達し、約2年ぶりにNVIDIAのコンシューマ向けハイエンドGPUが新登場するなど、2018年は大きな世代交代が相次ぐ1年でした。

 そんな2018年を締めくくる12月27日発売のDOS/V POWER REPORT 2019年2月号の特集は恒例のパーツ大特集「PCパーツ100選+500」。CPU、マザーボード、ビデオカード、SSD、HDD、PCケース、電源ユニット、CPUクーラーの8ジャンルから、厳選した製品のレビューと、最新&注目製品カタログをお届けします。

 タイトルのとおり、合計600製品の情報を、130ページ超の大ボリュームで一挙にお届けします。年末年始の休暇に、あるいは新年に心機一転を図るため、PCの自作やパーツ交換を行なうという人は少なくないはず。2018年に市場をにぎわしたり話題となったりした製品を振り返りつつ、2019年に備えましょう!

 本稿では、「PCパーツ100選+500」より、マザーボード編のトレンド&ベンチマーク解説と、ドレコメンド製品の紹介を抜粋して掲載します。そのほかの製品紹介や他ジャンルの解説については、DOS/V POWER REPORT 2019年2月号本誌でお楽しみください。
DOS/V POWER REPORT 2019年2月号

 2018年は、Intel、AMDともメインストリームのプラットフォームがアップデートされた。大きな機能の変化はないものの、CPUの進化に伴ってトレンドも変わってきている。ここではマザーボードのトレンドや注目すべきポイントをまとめてみよう。

TEXT:鈴木雅暢、清水貴裕、滝 伸次、竹内亮介
2018年はIntel、AMDともにチップセットの更新があり、多くのマザーボードが登場した

最新プラットフォームを大整理~Intel

 Intelのメインストリームに第9世代Coreが登場し、同じタイミングでZ390チップセットが登場した。このZ390は前世代のZ370の後継にあたるIntel 300シリーズチップセットのハイエンドモデル。従来のZ370に比べて、USB 3.1コントローラをチップセットネイティブで統合している点、無線LANの論理層(Intel CNVi)を統合している点が新しい。Intel CNViを使うとシンプルなモジュールの追加で比較的ローコストに無線LAN機能を実装できる。

 これらは2018年4月に登場したミドルレンジのH370やローエンドのB360でも導入されており、ようやくハイエンドも追い付いた格好だ。現行各チップセットの仕様は下の表にまとめた。Z390はアンロックCPUのオーバークロックに対応するほかPCI Expressのレーンが多く、拡張性に優れる。

第9世代CoreもソケットはLGA1151。第8世代Coreと同じIntel 300シリーズチップセット搭載マザーボードが利用できる(UEFIアップデートは必須)。なお、第6世代/第7世代Core用のIntel 100/200シリーズチップセットとは互換性がない
一方、ウルトラハイエンドのLGA2066のチップセットは従来どおりのX299で変化なし。CPUのほうは2018年10月にクロックを高めた第9世代Core Xシリーズが発表されており、それと前後してマザーボードも最新トレンドを盛り込んだ新製品がいくつか投入されている。
Intel 300シリーズチップセットのおもな仕様

最新プラットフォームを大整理~AMD

 2018年には、GPUを統合したRyzen Gに続き、第2世代Ryzenを投入したAMD。プラットフォームであるSocket AM4の主力も第2世代のチップセットであるAMD 400シリーズ(X470、B450)へと置き換わった。

 SATAやUSBなどの基本機能のスペックはそれぞれ従来のAMD 300シリーズから継承しているために大きな変更はないが、第2世代Ryzen(末尾Xモデル)に新たに実装された追加ブースト機能である「Precision Boost Overdrive(PBO)」への対応と、ストレージ仮想化機能「StoreMI」が使える進化点がある。

 とくに汎用のSSD(256GBまで)をHDDのキャッシュとして利用できるStoreMIはかなり利用価値のある機能だ。X470とB450では、マルチGPU向けのPCI Expressのレーン分割への対応やSATAやUSBのポート数などが異なる。

第2世代Ryzenも、第1世代に引き続きソケット仕様はSocket AM4を採用している。第2世代Ryzenは、先代のAMD 300シリーズとAMD 400シリーズ、どちらのチップセットでも動作させることが可能だが、PBOやStoreMIといった機能はAMD 400シリーズでのみ使うことができる
Ryzen Threadripperの第2世代モデルは最大32コアというとてつもないメニーコア仕様となったが、プラットフォームは従来と共通。SocketTR4ソケット、X399チップセットが使われている。第2世代に合わせて新型マザーボードも登場し、バリエーションが増えてきている。
RyzenおよびAMD 400/300シリーズチップセットのおもな仕様

Web読者アンケート 投票結果発表!

 Web投票結果を俯瞰するとASRockのマザーボードが目立つ。コメントでもASRockへの信頼を語る声が多かった。ハイエンド以上では独自機能を持つ個性あるものが、ミドルレンジ以下では、品質、機能ともに充実した高コスパモデルが人気。Mini-ITXでは高機能製品の人気が高かった。

【ウルトラハイエンド部門(5万円以上)】
Web投票順位メーカー名製品名実売価格
1位ASUSTeKROG MAXIMUS XI EXTREME(LGA1151、Z390、ExtendedATX)56,000円前後
2位MSIMEG Z390 GODLIKE(LGA1151、Z390、ExtendedATX)71,000円前後
3位ASRockFatal1ty X399 Professional Gaming(SocketTR4、X399、ATX)57,000円前後
【ハイエンド部門(3万円以上5万円未満)】
Web投票順位メーカー名製品名実売価格
1位ASRockX470 Taichi Ultimate(Socket AM4、X470、ATX)34,000円前後
2位ASUSTeKROG MAXIMUS XI HERO (WI-FI)(LGA1151、Z390、ATX)39,000円前後
3位ASRockZ390 Taichi Ultimate(LGA1151、Z390、ATX)43,000円前後
【ミドルレンジ部門(1万5,000円以上3万円未満)】
Web投票順位メーカー名製品名実売価格
1位ASUSTeKROG STRIX Z390-F GAMING(LGA1151、Z390、ATX)26,000円前後
2位ASRockX470 Taichi(Socket AM4、X470、ATX)28,000円前後
3位ASRockZ390 Extreme4(LGA1151、Z390、ATX)21,000円前後
【エントリー部門(1万5,000円以下)】
Web投票順位メーカー名製品名実売価格
1位ASRockB450 Pro4(Socket AM4、B450、ATX)11,000円前後
2位MSIB450 TOMAHAWK(Socket AM4、B450、ATX)14,000円前後
3位ASRockB360 Pro4(LGA1151、B360、ATX)10,000円前後
【スモールフォームファクター部門】
Web投票順位メーカー名製品名実売価格
1位ASRockX299E-ITX/ac(LGA2066、X299、Mini-ITX)48,000円前後
2位ASUSTeKROG STRIX Z390-I GAMING(LGA1151、Z390、Mini-ITX)30,000円前後
3位ASRockFatal1ty X470 Gaming-ITX/ac(Socket AM4、X470、Mini-ITX)22,000円前後

Web投票:「AKIBA PC Hotline!」にて2018年12月13日~16日に実施。得票数により順位を決定した(有効投票947件)。

【投票者の声】
・高いマザーだからいいというわけでもない
・ASRockはほどよいスペックと価格
・電源部を強化した製品が増えているのがよい

マザーボード・ウルトラハイエンド部門ゴールドレコメンド発表!

Micro-Star International MEG Z390 GODLIKE
実売価格:71,000円前後

18フェーズの電源回路と多彩なOC向け機能を搭載

 オーバークロック(以下、OC)に特化した設計を採用するMSIのZ390シリーズのフラグシップモデルがこの「MEG Z390 GODLIKE」だ。CPUのOCの面ではCore BoostテクノロジというMSI独自の設計が光る。特殊な回路設計とUEFIのカスタムにより内蔵GPU向けの回路が省略されているのが特徴。

 空いたスペースはCPUコア用の回路実装に割り当てられており、CPUコアに16フェーズ、アンコアに2フェーズの合計18フェーズ構成を実現している。ヒートシンクの作りも重厚で、フェーズ数の多さと相まってOC時の発熱は小さい。

 メモリのOCの面ではDDR4 Boostという独自設計の恩恵でDDR4-4600クラスのモジュールをサポート。サウンド機能においてはハイレゾ認証を取得した「Xtreme Audio DAC」を搭載し、多機能なNahimicアプリによる臨場感のあるサウンドを体感できる。

 実売価格が7万円強と非常に高価だが、特殊な設計やあまたの機能、充実の付属品を見れば納得の仕上がり。性能に妥協しないハイエンドゲーマーやハイスコアを目指したいオーバークロッカーに強くお勧めしたい製品だ。

Specification

・LGA1151/Intel Z390/ExtendedATX
・対応CPU:第8/9世代Coreシリーズ
・メモリスロット:PC4-36800 DDR4 SDRAM×4(最大64GB)
・ディスプレイ:-
・拡張スロット:PCI Express 3.0 x16×3(x16/-/-、x8/x8/-、x8/x4/x4で動作)、PCI Express 3.0 x4(x16形状)×1、PCI Express 3.0 x1×1、M.2(Socket 1)×1(無線LANモジュール搭載済み)
・おもなインターフェイス:U.2(PCI Express 3.0 x4接続)×1、M.2(PCI Express 3.0 x4またはSATA 3.0接続)×3、SATA 3.0×6、USB 3.1×3、USB 3.1(Type-C)×3、USB 3.0×6
・LAN:1000BASE-T×2
・無線LAN:IEEE802.11a/ac/b/g/n
・そのほか:Bluetooth v4.1

ASUSTeK Computer ROG MAXIMUS XI FORMULA
実売価格:58,000円前後

空冷と水冷の二刀流。高性能ゲーミングモデル

 オーバークロッカーとゲーマーに熱烈に支持されるASUSTeKのROGシリーズのウルトラハイエンドモデル。EXTREMEが極冷OCまで見据えたOC特化モデルなのに対し、このFORMULAは常用OCやゲーム、ドレスアップなどに特化したモデルとなっている。「Extreme Engine Digi+」準拠の電源回路は合計10フェーズ構成と、12フェーズのEXTREMEよりも控えめではあるが、チョークコイルやコンデンサは同じものが使われているので安心。空冷と水冷に両対応のVRMヒートシンク「CrossChill EK Ⅲ」を搭載しているので冷却も万全だ。

 有機ELパネルの「LiveDash OLED」に、各部の温度や電圧、CPUの動作クロックを表示可能なのもうれしい。自作のアニメーションや画像を表示することも可能なのでドレスアップ派にもありがたい。はやりの光りモノへの対応も万全で、アドレサブルLED向けの3ピンのヘッダを2基、4ピンのヘッダを2基備え、アーマーやヒートシンク部分も含めて「Aura Sync」機能で制御可能となっている。性能だけでなくマシンの見た目にもこだわるユーザーの強力な武器となる1枚だ。

Specification

・LGA1151/Intel Z390/ATX
・対応CPU:第8/9世代Coreシリーズ
・メモリスロット:PC4-35200 DDR4 SDRAM×4(最大64GB)
・ディスプレイ:HDMI×1
・拡張スロット:PCI Express 3.0 x16×2(x16/-、x8/x8で動作)、PCI Express 3.0 x4(x16形状)×1、PCI Express 3.0 x1×1
・おもなインターフェイス:M.2(PCI Express 3.0 x4接続)×1、M.2(PCI Express 3.0 x4またはSATA 3.0接続)×1、SATA 3.0×6、USB 3.1×4、USB 3.1(Type-C)×1、USB 3.0×10
・LAN:5GBASE-T×1、1000BASE-T×1
・無線LAN:IEEE802.11a/ac/b/g/n
・そのほか:Bluetooth v5.0

マザーボード・ハイエンド部門ゴールドレコメンド発表!

ASUSTeK Computer ROG MAXIMUS XI HERO(WI-FI)
実売価格:39,000円前後

頼れる高耐久仕様。メニーコア時代の新定番

 第9世代Coreでは、CPUコアが増えるとともにTurbo BoostでアグレッシブにクロックをブーストするためVRMへの負担が増加している。VRMを含めたマザーボードの品質設計の重要度が高まる中で存在感を増しているのが本製品。VRMはROGの上位モデルならではの高耐久設計。構成部品すべてが高性能かつ低発熱で、ヒートシンクの冷却性能にもこだわっており、Core i9の高負荷運用にも余裕を持って対応できる。

 第9世代CoreはOC耐性も向上しているが、それを活かすためのOC関連機能も充実。UEFIセットアップで細かい設定ができるほか、基板上に電源ボタンや迅速にハードウェアリセットができる「Retry」ボタンなどを搭載しており、OCをストレスなく楽しめる。

 安くない価格だけに基本機能も文句ない内容で、高速無線LANとBluetooth 5.0も標準で装備。汎用のRGB LEDヘッダ2基に加えてより凝った発光に対応したアドレサブルRGB LEDヘッダも2基装備し、RGB LED演出もしっかり楽しめる。マザーボードの品質が問われる高クロックメニーコア時代の定番としてお勧めできる存在だ。

Specification

・LGA1151/Intel Z390/ATX
・対応CPU:第8/9世代Coreシリーズ
・メモリスロット:PC4-35200 DDR4 SDRAM×4(最大64GB)
・ディスプレイ:DP×1、HDMI×1
・拡張スロット:PCI Express 3.0 x16×2(x16/-、x8/x8で動作)、PCI Express 3.0 x4(x16形状)×1、PCI Express 3.0 x1×3
・おもなインターフェイス:M.2(PCI Express 3.0 x4接続)×1、M.2(PCI Express 3.0 x4またはSATA 3.0接続)×1、SATA 3.0×6、USB 3.1×3、USB 3.1(Type-C)×1、USB 3.0×2
・LAN:1000BASE-T×1
・無線LAN:IEEE802.11a/ac/b/g/n
・そのほか:Bluetooth v5.0

マザーボード・ミドルレンジ部門ゴールドレコメンド発表!

ASUSTeK Computer ROG STRIX Z390-F GAMING
実売価格:26,000円前後

洗練されたビジュアルと使い勝手のよさが光る

 ROG STRIXは、必要十分な品質と機能にクールな演出を取り入れ、リーズナブルな価格帯にまとめたミドルレンジのゲーミングシリーズ。最新モデルとなる本製品もその特徴をそのまま踏襲している。タイポグラフィをフィーチャーしつつ、ダークトーンでRGB LEDを効果的に活かしたビジュアルの洗練度は最新製品の中でも際立っている。デュアルM.2やType-Cフロントヘッダなど、機能性、拡張性も不足のない内容だ。

 また、新たに加わった「Armoury Crate」は、OSインストール後に半自動で導入でき、お任せでドライバのインストールなどが完了するというこれまでにない体験を提供するユーティリティ。常にユーザーの利便性を強く意識しながら進化し続けていることが実感できる機能だ。ピンヘッダ類の配置、UEFIセットアップのレスポンスも含め、使い勝手に関する完成度は非常に高い。洗練されたビジュアル、ソツのない機能性にこの使い勝手のよさを加えた総合力の高さが強み。最新世代を代表するにふさわしいミドルレンジマザーボードと言えるだろう。

Specification

・LGA1151/Intel Z390/ATX
・対応CPU:第8/9世代Coreシリーズ
・メモリスロット:PC4-34100 DDR4 SDRAM×4(最大64GB)
・ディスプレイ:DP×1、HDMI×1
・拡張スロット:PCI Express 3.0 x16×2(x16/-、x8/x8で動作)、PCI Express 3.0 x4(x16形状)×1、PCI Express 3.0 x1×3
・おもなインターフェイス:M.2(PCI Express 3.0 x4接続)×1、M.2(PCI Express 3.0 x4またはSATA 3.0接続)×1、SATA 3.0×6、USB 3.1×3、USB 3.1(Type-C)×1、USB 3.0×4、USB 3.0(Type-C)×1
・LAN:1000BASE-T×1

マザーボード・エントリー部門ゴールドレコメンド発表!

ASRock H370 Pro4
実売価格:10,000円前後

1万円でも、高品質、高機能のモデルはあるんです

 実売で1万円前後とH370マザーボードとしては最安に近い価格を実現している点が本機の最大の魅力だ。低価格と言うと、品質と機能が不安になるが、その点もまったく問題がない。プレミアム50Aパワーチョークなどの高性能部品を採用した電源回路は10フェーズ構成。H370マザーとしては最高クラスと言えるもので、安定性、耐久性に期待が持てる。

 インターフェイスも、PCI Express 3.0 x4対応のM.2スロットを2基搭載し、2基のUSB 3.1ポート(うち1基はType-C)を装備するなど、この価格帯の製品としては抜群に充実している。

 このほか、LANチップに比較的高価なIntelのI219-Vを採用、サウンド部にはエルナー製のオーディオ用コンデンサを採用し音質向上を図っているなど、細部までていねいに作り込まれている。Intel CNViに対応したM.2スロット(Socket 1)を装備しており、1.73Gbpsの高速無線LAN機能を追加搭載できる点も注目したいポイント。コスパ重視のマシンを作成するのに、まさに最適な1枚なので、ミドルレンジクラスのCPUと組み合わせたい。

Specification

・LGA1151/Intel H370/ATX
・対応CPU:第8/9世代Coreシリーズ●メモリスロット:PC4-21300 DDR4 SDRAM×4(最大64GB)●ディスプレイ:HDMI×1、DVI-D×1、Dsub 15ピン×1●拡張スロット:PCI Express 3.0 x16×1、PCI Express 3.0 x4(x16形状)×1、PCI Express 3.0 x1×3、M.2(Socket 1)×1●おもなインターフェイス:M.2(PCI Express 3.0 x4またはSATA 3.0接続)×2、SATA 3.0×6、USB 3.1×1、USB 3.1(Type-C)×1、USB 3.0×6●LAN:1000BASE-T×1

マザーボード・スモールフォームファクター部門ゴールドレコメンド発表!

ASUSTeK Computer ROG STRIX Z390-I GAMING
実売価格:30,000円前後

ATXに勝るとも劣らない装備。高性能小型PCに最適の1枚

 強力なビデオカードや大型の冷却パーツを組み込み、あらゆる用途に応えるPCを作りたい。そういったよくばりなユーザーに向けてASUSTeKが出した答えが、この「ROG STRIX Z390-I GAMING」だ。

 8コア16スレッドに対応する「Core i9-9900K」の登場とともに、マザーボードの電源回路に対しての要求水準が高くなっている。ROG STRIX Z390-I GAMINGでは、接続性を高めた電源コネクタや安定した電力供給を可能とする電源回路を搭載することで、そうした要求に過不足なく応える。またCPUソケットの周囲には、干渉の原因になる背の高い部品を置いていないため、大型で冷却性能が高いCPUクーラーが設置しやすい。

 PCI Express x16スロットは、重い大型カードの組み込みで故障しないように、金属製のカバーで保護されている。発熱の大きい高性能なNVMe対応SSDのため、M.2スロットには大型のヒートシンクを装備するのも見逃せない。

 Aura Syncに対応し、メモリスロット近くのLEDやRGB/アドレサブルLED対応のピンヘッダに接続したLED搭載パーツを制御できるなど、遊び心も十分だ。

Specification

・LGA1151/Intel Z390/Mini-ITX
・対応CPU:第8/9世代Coreシリーズ
・メモリスロット:PC4-36000 DDR4 SDRAM×2(最大64GB)
・ディスプレイ:DP×1、HDMI×1
・拡張スロット:PCI Express 3.0 x16×1、M.2(Socket 1)×1(無線LANモジュール搭載済み)
・おもなインターフェイス:M.2(PCI Express 3.0 x4またはSATA 3.0接続)×2、SATA 3.0×4、USB 3.1×2、USB 3.1(Type-C)×1、USB 3.0×4、USB 3.0(Type-C)×1
・LAN:1000BASE-T×1
・無線LAN:IEEE802.11a/ac/b/g/n
・そのほか:Bluetooth v5.0