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ドスパラのワコムペン対応10型タブレットは漫画/動画制作でもストレスなく利用可能

DG-D10IWP

 ドスパラを展開する株式会社サードウェーブは12月13日、ワコム製デジタイザペンを付属するWindows 10搭載10型タブレット「raytrektab DG-D10IWP」を発表した。

 スペックなどについては既報の「ドスパラ、筆圧4,096段階のワコムペンつき10型Windowsお絵かきタブレット」を参照されたい。ここでは同日に行なわれた発表会の内容をお伝えする。

好評だった8型モデルを要望に応えて高性能/大型化

 同社は昨年(2017年)の4月に8型モデル(ドスパラ、お絵描き向けの8型タブレット「raytrektab」を本日発売参照)の「raytrektab DG-D08IPWP」を49,800円の価格で発売。ワコムペン付属で4,096段階の筆圧検知に対応、そして低価格ということもあり、手軽に使えるWindows 10搭載のお絵かきタブレットとして、好評を博したという。

 ただ、CPUがローエンドのAtom x5-Z8350、ストレージがeMMC、解像度がWXGA(1,280×800ドット)ということもあり、性能が低く、高性能化と解像度向上への要望が出ていたという。そのため、今回のDG-D10IWPでは8型から10型へと画面サイズを向上させるとともに、CPUにCeleron N4100、ストレージをSSD、解像度をWUXGA(1,920×1,200ドット)とし、不満の解消を図った新モデルとして投入した。

旧モデルのraytrektab DG-D08IPWP
10型になり性能も進化したDG-D10IWP
DG-D10IWPの特徴
12月25日に発売
本日より予約受付を開始しており、先着100名にはCLIP STUDIO PAINT PRO(3カ月ライセンス)と公式ガイドブックが進呈される

 タブレットは旧モデルと同じ「Wacom feel IT technologies」対応品で筆圧検知レベルも4,096段階と変わらないが、新モデルとして登場するにあたって、デジタイザペンを新しいものに変更。高スキャンレートで低遅延となっており、実際に紙に描いているような感覚が得られるとしている。会場にいたワコムの担当者によれば、このデジタイザペンは最近開発された製品で、おもにメーカー向けに提供され、一般販売はされないという。そのため、DG-D10IWPは、同ペンを採用する世界初のPCとなっている。

 ペンはノック式で芯が出る構造で、かなりペン先が細く作られており、シャープペンシルのような印象だが、ペン先は適度に柔らかく作られており、タブレットに書き込んでみれば確かに使いやすい。ワコムは“文房具”のように違和感なく使ってもらえることを念頭にデジタイザペンを開発し、実現したとのことで、イラストとの親和性の高さをうかがわせた。

展示機で使用したところ描き心地は確かに良好だった
左側面にインターフェイス類。右側面にはなにもない
カバーを外すとmicroSDXCカードスロット
上側面
下側面はカバータイプキーボードを接続するポゴピンがある
背面
充電兼用のUSB Type-Cポート。5V/2Aといった一般的なモバイルバッテリでも充電可能
パッケージ
パッケージ裏
オプションの「カバータイプキーボード」。価格は4,000円
オプションの「USB Type-Cハブ」。価格は3,000円

有名クリエイターも10型のraytrektabを称賛

 発表会にはゲストとしてWeb漫画家のやしろあずき氏と、動画クリエイターのからめる氏が登場。raytrek DG-D10IWPを使用した印象を語った。とくに、やしろあずき氏は以前8型モデルを利用していたとのことで、10型となったDG-D10IWPについて、性能が強化され、解像度を含めて画面サイズも大きくなったので、非常にストレスなく漫画が描けるようになった称賛する。

やしろあずき氏(左)と、からめる氏

 ふたりとも普段はワコムの液晶タブレットを使用しており、家に引きこもりがちで作業をしているとのことだが、DG-D10IWPがあることで外でも仕事をしやすくなったという。また、イラストを描いている作業の合間に、動画視聴やWindowsのゲームをやるといった息抜きもでき、これまでよりも効率的に時間を使えるようになったとのこと。漫画/動画作成も支障なく行なえたとするなど、DG-D10IWPの魅力を訴求した。

やしろあずき氏のDG-D10IWP利用風景
からめる氏のDG-D10IWP利用風景