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Intel、新規格「UWD」に対応したグラフィックスドライバ

 Intelは28日、初のUniversal Windows Driver(UWD)に準拠した「Intel Graphics - Windows 10 Modern Drivers」(25.20.100.6444)を配信開始した。

 UWDはWindows Modern graphics driversとも呼ばれ、Universal Windows PlatformをベースとしたエディションのWindows 10で動作。ドライバのバイナリ自体は従来から大きく変化されたわけではないが、異なるプラットフォーム(デスクトップPCからタブレット、組込みシステムまで)で共通のパッケージが使えるのが特徴。

 ただし、これまではデバイスマネージャーから「ディスク使用」で、ドライバのパッケージに含まれる.infファイルを使ったインストールが可能であったが、UWDはこれができず、インテルといったベンダーから提供されたインストーラからのインストールのみが許可される。よって、Intelからは今後zip形式でのドライバ提供はなくなる。

 また、Intel GraphicsのコントロールパネルはMicrosoft Storeからのアプリ形式での提供になったため、利用にはインターネット接続が必要となる。

 コントロールパネル内でゲームの最適化を行なう機能も拡張され、新たに12タイトルに対応。再起動なしで新規インストールされたゲームを検出する再スキャンボタンも追加された。このほか、OpenCLにおいてSPIR-Vもサポートした。

 対応するCPUはSkylake/Kaby Lake/Coffee Lake、およびApollo Lake/Gemini Lakeで、内蔵GPUはIntel HD Graphics 500/505/510/515/520/530/610/615/620/630、Intel UHD Graphics 600/605/620/630、Intel Iris Graphics 540、Intel Iris Pro Graphics 580、Intel Iris Plus Graphics 640/650/655。

 なお、古いドライバに戻す場合は、アプリの追加と削除からUWDを削除し、システムを再起動してから古いドライバをインストールする必要があり、この手順を怠るとシステムが不安定になるという。Intelでは古いドライバに戻すことを推奨していない。